恐らく、皆様ご存知の通り、ファーウェイにとって昨年は受難の年だった。
ファーウェイに対する非難、法的措置、市場での苦難が一年中ニュースの見出しを飾った。
CFOはカナダで逮捕、拘留までされた。そのすべての背景には、ファーウェイが中国政府のためにスパイ活動をしているのではないかという告発があった。
世界一位の通信会社、また世界二位のスマートフォンメーカーとしてファーウェイは、かなりの影響力を持っている。
非難をしているアメリカ合衆国はファーウェイの製品・サービスを禁止し、グーグルは今後のAndroidの更新を拒否し、ARM(半導体ベースデジタルアーキテクチャの世界屈指のメーカー)はファーウェイとの提携を正式に解消した。
ファーウェイの売り上げは急降下したが、明るいニュースもまたあった。
例えばVodafoneがスペインでファーウェイと5Gネットワークを開始し、Sunriseはスイス発の5Gスマートフォンに関するファーウェイとのパートナーシップを発表した。
ファーウェイは大きな巻き返しをはかっている。
2019年末までに中国市場の半分以上を獲得しようとしているだけでなく、今年10月にはAndroid OSに取って代わるOSを導入する見込みだ。HongMengと呼ばれるAndroidアプリをサポートするOSは現在約100万台もの携帯端末でテストされている。
この戦いの行方はどうなるだろうか? じっくり見てみるしかない。