(不愉快なロゴの事例:ブラジルにある東洋学研究所のロゴです)
会社を興す時、新しい商品やコレクション等を売り出す時には、なるべく客観的にスローガンやロゴを決めることがとても大事なプロセスとなります。・・ですが、自分の国の視点だけで考えてはいけません。他の国の文化を考慮して考えないと海外展開する際に残念なことになってしまうこともあります。他の文化に合わせることは、まさにローカライゼーションです。下記に記載したリストはローカライゼーションの失敗例です。
- 他国の常識を考慮しなかった例
段ボール箱に書かれてある「壊れやすい」のアイコンは、間違いなく箱の中に「壊れやすい物」が入っていると誰でも分かりますよね
・・と思っていたら、南アフリカ共和国のダーバン地区にあるPort Stevedoringという会社のスタッフは、そのアイコンを見て箱の中に「壊れたガラス」が入っていると思い、箱を置く場所が無駄だからと、箱のすべてを海に投げ捨てたという事も起きたようです。https://languagelens.wordpress.com/2014/05/06/cultural-marketing-blunders-oh-my-part-2/
- 対象国の政情を考慮しなかった例
自動車メーカーのフィアットは、2008年に新しい「ランチア・デルタ」のCMを放送しました。チベットの独立を支持するリチャードギアを主演させたばかりではなく、おまけにそのCMではリチャードギアがハリウッドからダライ・ラマの旧邸まで運転するという内容でした。中国に事業を発展しようと目指していたフィアットは、中国の憤りを鎮めるような謝罪をしました。
- 宗教を考慮しなかった例
97年にナイキは火をテーマとしたコレクションを発売した時、イスラム圏からロゴの模様がアラビア語で神様のアラーの綴りに似ているという反対の声が上がりました。イスラム教では、イスラム教に属しない物がアラーを表現するのは侮辱として捉えているからです。http://chronicle.augusta.com/stories/1997/06/25/oth_210408.shtml#.WbJB_rJJbDc
いかがでしたでしょうか。自社の評判を落としたり、無用なコストを払わないよう、取り組みの際はプロに相談しながら慎重に進めることが大切です。