CJ Column

コラム

自動翻訳 VS 人間翻訳者 ~第一ラウンド~

「翻訳者って、もう、要らなくない?」



そう思う人の数は段々増えていくに違いないでしょう。

自動翻訳は無料であることもありますが、技術の進歩に伴って、信用が徐々に大きくなっていくためだと考えられます。
昔は笑えるような可笑しな文章を生み出していたGoogle翻訳は、ここ二、三年で英語が関わる言語のコンビネーションはレベルがずいぶん上達し、びっくりするほど正確な翻訳を提供してくれる事が多く、ユーザーの信用を得てきました。

ですが、Google翻訳が一番有能であるのは、やはり主にテクニカルな内容や様々な業界の用語を含める内容です。
ただし、ユーモア、言葉遊び、皮肉や感情を含めた内容などは、まだイマイチです。
文章の意味を表現するのは上手になってきていますが、「行間を読めるレベル」は限りなくゼロに近いようです。

また、自動翻訳は文法が正しくない、支離滅裂な文章が苦手です。
人間の翻訳者なら、紛らわしい内容を見たら、よく考えて文章を区切って再編成してから訳すのですが、自動翻訳にはその大事なプロセスが出来ません。間違った文章だとしても、原文そのままの文章で訳します。

そのうえ、自動翻訳は文化の違いを考慮しません。
例えば日本語では、「今夜飲みに行きませんか」という質問に「今夜はちょっと・・・」という日本特有の答えが書いてあったら、人間翻訳者には明らかに「今夜は行けないよ」として理解しますが、Google翻訳はかわいそうなことに「今夜は少し」としか理解できません。(笑)

最後に、自動翻訳は深刻な間違いをしてしまうこともあります。
最近パレスチナ人の男性がフェースブックに無邪気に「おはようございます!」というメッセージを掲載しましたが、フェースブックの自動翻訳で微妙に「彼らを攻めろ!」になってしまい、イスラエル警察に留置されてしまいました。
同じく、微信という中国のインスタントメッセンジャーアプリの自動翻訳は「黒人の外国人」を「黒んぼ」と英語版に訳したらしいです・・・


--第一ラウンド結果--
翻訳者:1  自動翻訳:0


次のラウンドは機械が人間を追い抜くのでしょうか。    

参考資料:

https://www.theguardian.com/technology/2017/oct/24/facebook-palestine-israel-translates-good-morning-attack-them-arrest
https://www.theguardian.com/technology/2017/oct/13/chinese-messaging-app-error-sees-n-word-used-in-translation

I.G  フランス人コーディネーター

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