助詞と冠詞のちょっといい関係~冠詞がaか theか悩んだときのヒント~
皆さんは、日本語の助詞と英語の冠詞にちょっとした関係があるのをご存知ですか。
theか aかどっちをつけたらいいのかよくわからないから英語の冠詞は苦手、という人も少なくないと思いますが、簡単で、すぐに使える冠詞の選び方をひとつご紹介します。
実は、日本語の助詞の「が」「は」に注目することで冠詞が決められることがあるのです。
簡単な例で見てみましょう。
1女の子が歌っている。
2女の子は歌っている。
1「女の子が歌っている。」と聞いてどんな情景が浮かびますか。
ふと気が付くと、誰とも知らない女の子が歌を歌っている、というイメージじゃないでしょうか。
それに対して2「女の子は歌っている」はどうでしょう。
おそらく、会話をしている二人の間ではすでにこの女の子は話題になっていると考えられます。もしかしたら「女の子は何をしているの?」という質問がこの文の前にされていたかもしれません。
つまり、
1では初めて話題に上った女の子
2ではすでに話題になっている女の子
ということになります。
これを英語の冠詞の使い方に当てはめると、初めて話題に上った女の子には不特定多数の存在につける不定冠詞のaを、すでに話題になっている女の子には決まったひとつの存在につける定冠詞theをつければいいことになります。
英語にするとこうなります。
1 A girl is singing.
2 The girl is singing.
つまり、
〇〇が~。 → A 〇〇 ~.
〇〇は~。 → The 〇〇 ~.
にそれぞれ対応していることになります。
どうですか? 簡単じゃないですか?
文の主体になっているものが「いつ話題に上ったか」という視点を持ってみるのは、英語を作るときに役に立ちそうですね。
もちろんあてはまらない場合もありますが、簡単に決められる面白い方法だと思います。ぜひ試してみてくださいね。