海外向けカタログってどうやって作りますか?~販促物を依頼する時の原稿・資料の作り方あれこれ~
前回は自社商品のカタログ制作のポイントを紹介しましたが、
今回は完成した日本語カタログから海外向け販促資材制作する際の簡単なポイントをまとめてみました。
1 )仕向地での使用言語をしっかり確認しましょう。(翻訳言語の注意点)
完成した日本語版から海外向けカタログを制作する際にまず最初に注意すべきことが翻訳言語です。英語版がもっとも多いと思いますが、日本語から英語に翻訳作業を開始する際には、資材の仕向地をしっかり確認しましょう。一般的には欧州向けは、イギリス英語、アメリカやその他の地域はアメリカ英語とされる場合が多いとされています。同じ英語でもスペルや言い回しの違いがありますので翻訳を依頼する際には十分に注意しましょう。
※中国語の場合も同じで繁体字、簡体字など使用地域によって言語が変わりますので注意してください。
2 )日本語→英語なら文字数は1.5~2倍。(デザイン・レイアウトの注意点)
日本語版と英語版のカタログの大きな違いはその文字の分量です。一般的に日本語から英語に翻訳した場合、文字量は、1.5倍から2倍の文字量になります。
文字量がここまで増加すると当然、画像やイラストを含めたカタログ全体のレイアウトに影響が出てきます。
仕上がりイメージを国内版と同じようするのか、画像を減らしたりサイズ調整をしたりレイアウトを変更するのか、文字サイズを小さくするのか、入れ込む内容の再検討も含めデザイナーとしっかりとした協議を行ってください。
3 )2バイト文字を使用しない。(データ作成上の注意点)
日本語以外の環境下で文字化けが起こり海外でデータを使用する際に「ファイルが開けない」「イラストのリンクや相互参照が外れる」などのトラブルを防ぐため、2バイト文字を使用しないようにします。日本語版作成時のファイル名、イラスト名、フォルダ名のみならず、段落や文字の書式・グラフなどの表組の書式・合成フォント名などにも2バイト文字を使用していないか、こちらもしっかりと確認の指示をデザイナーに行ってください。
以上が代表的な海外向け(主に英文)のカタログを作るときのポイントです。
このほかにも注意すべき点がありますので、デザイナーなど海外向け資材制作の経験のあるスタッフを出来る限り活用できる体制作りも大切です。海外向けの資材制作でも、基本の作業をしっかり行うことで効果的な販促資材を制作しましょう。