
ホームページの運用を始めた当初は、「よし、ブログを書こう!」「最新情報をどんどん更新しよう!」と意気込む方が多いものです。
しかし数ヶ月も経つと、「もう書くことがない」「何を載せたらいいかわからない」と手が止まってしまう――。
これは多くの中小企業が直面する“更新ネタ切れ”という壁です。
ホームページの更新を止めてしまう最大の理由は、「情報がない」からではなく、「情報を見つける仕組みがない」ことにあります。
今回は、社内にある情報を上手に掘り起こし、無理なく続けられるコンテンツ発想のコツをご紹介します。
落とし穴①:「特別なニュースがない」と思い込んでしまう
「うちは小さな会社だから、ニュースなんてない」「毎日同じ業務だから、発信することがない」
――そんなふうに感じてしまう方も多いかもしれません。
でも実は、日々の業務の中には“ニュースの種”がたくさん眠っています。
たとえば次のような情報も、立派な更新ネタになります。
- 新しい商品・サービスを導入した
- 社員が資格を取得した
- お客様から嬉しい声をいただいた
- 社内イベントや地域活動に参加した
- よくある質問に答える形で、豆知識を紹介した
- 季節の変化に合わせた提案をした
- 施工・納品事例の紹介(写真付き)
これらはどれも「読まれる」「共感される」可能性の高いコンテンツです。
大切なのは、“特別な出来事”を探すことではなく、“普段の仕事の中に価値を見つける視点”を持つこと。
お客様の役に立つ情報であれば、それが立派な「更新ネタ」になります。
特に中小企業にとって、“人”や“想い”が見える発信は、企業の信頼を築く上で大きな武器になります。
「小さなことだから発信するほどでもない」と思わず、むしろ日常にこそニュースがあります。
落とし穴②:担当者が一人で悩んでしまう
更新を担当している方が「ネタが思いつかない」と感じるのは、決して能力の問題ではありません。
多くの場合、情報が“個人の頭の中だけ”で留まってしまっているのが原因です。
対策:社内全体を巻き込む仕組みをつくる
- 定期的に「ネタ出しミーティング」を設ける(10分でもOK)
- 各部署から“現場の声”を拾う(営業・製造・サポートなど)
- 社員に「1ヶ月に1件、話題を1つ共有する」ルールを設ける
- 社内チャットや共有フォルダで、思いついた内容を簡単に投稿できる仕組みをつくる
情報発信は、1人の担当者がすべて抱えるものではありません。
全員で少しずつアイデアを出し合うことで、更新のハードルはぐっと下がります。
また、「どんな内容が投稿に向いているのか」をサンプルとして社内共有しておくのも効果的です。
たとえば「顧客との会話の中で出た質問」「現場での改善ポイント」などを例に挙げておくと、情報提供が活発になります。
落とし穴③:「何を書けばいいか分からない」まま時間が過ぎる
「ネタはあっても、どう書けばいいか分からない」という悩みもよく聞かれます。
せっかくの情報も、形にできなければもったいないですよね。
対策:フォーマットを決めて“型”にはめる
たとえば、次のようなテンプレートを用意しておくと、文章が苦手でもスムーズに更新できます。
【実績紹介】
○○様(地域・業種)に□□を納品しました。
→ 実施内容・こだわりポイント・お客様の声を3〜5行で紹介。
【お知らせ】
新サービス・キャンペーン・臨時休業などを短くまとめる。
→ 日付・概要・問い合わせ先を明記。
【コラム・豆知識】
「○○を選ぶときのポイント」「△△を長持ちさせるコツ」など、専門的な知識を簡単に。
→ 冒頭で課題提起 → 解決策 → まとめ、の流れで書く。
こうした“型”を持っておけば、「構成を考える時間」を省けるだけでなく、社内の誰でも同じフォーマットで記事を作れるようになります。
さらに、記事のフォーマットが統一されることで、サイト全体の印象にも一貫性が生まれ、企業としての信頼感も高まります。
落とし穴④:発信の目的があいまいなまま更新してしまう
「とにかく更新しなきゃ」という気持ちが先行すると、“更新すること”自体が目的になってしまい、結果的に読まれない記事が増えてしまいます。
対策:更新の目的を明確にする
- 集客が目的なら → 検索されやすいキーワードを意識
- 信頼構築が目的なら → 実績・お客様の声・専門性を発信
- 採用が目的なら → 社員紹介・社内の雰囲気・働く環境を発信
記事の目的を明確にすることで、「誰に何を伝えたいのか」が整理され、自然と内容にも一貫性が生まれます。
特に検索流入を狙う場合は、タイトルや見出しに“ユーザーが検索しそうな言葉”を入れるだけでも効果が変わります。
目的を定めたうえで書くことが、成果につながるコンテンツ発信の第一歩です。
落とし穴⑤:更新したら終わり、になっている
「ブログを1本書いた」「お知らせを更新した」――これで終わり、と思っていませんか?
実は、更新してからが本番です。
対策:更新後の“活用”を意識する
- SNSやメールで最新記事を紹介する
- 関連するページからリンクを貼る
- 過去の記事を定期的にリライトする(情報の鮮度を保つ)
- 「この記事がきっかけで問い合わせが来た」など、成果を社内で共有する
ホームページの更新は、点ではなく“線”でつながる活動です。
更新を積み重ね、発信と改善を繰り返すことで、ホームページは少しずつ成長していきます。
また、Googleアナリティクスなどを活用して「どの記事が読まれているか」を可視化することもおすすめです。
数値を見ながら改善を重ねることで、“書きっぱなし”ではなく“成果を出す発信”へと変化していきます。
まとめ:「情報を発信する仕組み」こそが継続のカギ
ホームページの更新を続けるコツは、“ネタ探し”よりも“仕組みづくり”にあります。
- 「特別なニュースがない」と思い込まない
- 担当者ひとりで抱え込まない
- フォーマットを決めて、更新の型をつくる
- 更新の目的をはっきりさせる
- 書いた後は、活用・共有して終わらせない
この5つのポイントを意識するだけで、更新が「義務」から「成果につながる習慣」に変わります。
もしあなたが「ネタがない」「更新する時間がない」と感じているなら、更新代行や運用サポートを行う制作会社に相談してみるのも一つの手です。
ホームページの運用は“続けた者勝ち”。
小さな積み重ねが、あなたのビジネスの信頼と成果を確実に育てていきます。
対応する必要があるのは分かってはいるけど、、、時間が無い、、
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