
ホームページを公開してからしばらく経つと、最初の熱意が薄れ、更新が止まってしまう…。
そんな悩みを抱えている企業は少なくありません。
実際、多くの企業サイトが「公開=完成」となり、その後の更新や改善が後回しになってしまいます。
しかし、ホームページは「完成して終わり」ではなく、「運用して育てる」ものです。
放置すれば情報は古くなり、検索順位は下がり、信頼性も落ちてしまいます。
本コラムでは、ホームページを放置せず、継続的に成果を出すための「運用ルール作り」について解説します。
1.なぜ“放置サイト”になってしまうのか
まず、ホームページが放置される理由を整理してみましょう。
代表的なのは次のようなケースです。
- 担当者が多忙で更新の優先度が下がる
日常業務が優先され、Webの更新は「時間があるときに…」となりがちです。 - 担当者の異動や退職で引き継ぎがされない
「誰が何をどうやって更新していたか」が不明になり、結果的に更新が止まる。 - 更新目的が曖昧で、何を載せればいいか分からない
“とりあえず作った”サイトは、更新すべき内容の方向性が見えません。 - 制作会社に毎回依頼するのが面倒・コストがかかる
簡単な修正でも外注しないとできない体制では、更新が後回しになります。
このように、「仕組み」や「目的」が不明確なまま運用を続けると、自然と更新が滞ります。
まずはこの“放置の原因”を把握することが、ルール作りの第一歩です。
2.運用ルールを作る前に決めておくべき3つの軸
ルールを作る前に、以下の3つを明確にしておきましょう。
- 運用の目的
「問い合わせを増やす」「採用応募を増やす」「既存顧客の信頼維持」など、
目的が異なれば、更新の内容や頻度も変わります。 - 成果の指標(KPI)
PV数、問い合わせ件数、資料ダウンロード数、求人応募数など、
「どんな数字を見れば成果を判断できるか」を明確にしましょう。 - 社内リソースの範囲
自社で更新できる範囲と、外部に依頼すべき範囲を整理します。
WordPressの操作を誰が担当するのか、文章作成を誰が行うのかを決めておくと、運用がスムーズです。
この3つの軸が決まれば、「誰が・いつ・何を更新するのか」が自然と見えてきます。
3.継続運用を支える“チーム体制”の考え方
ホームページ運用を担当者1人に任せると、どうしても属人的になります。
そのため、できるだけ“チーム運用”にすることが理想です。
たとえば、以下のように役割を分けておくと、更新が止まりにくくなります。
- 運用リーダー:全体の更新計画を管理し、制作会社や外部パートナーと連携
- 更新担当:記事やお知らせの内容を作成し、社内で確認・承認されたものを更新
- デザイン・技術担当(外部委託も可):定期的な見直しやUI改善、CMS更新に伴うトラブル対応
規模が小さい企業でも、「リーダー+更新担当」のように最低2名体制にするだけで、“担当者がいないから更新できない”という事態を防げます。
4.更新頻度と内容のルールを決める
次に、「どのくらいの頻度で」「どんな内容を」更新するかを具体的に決めます。
更新頻度の目安
- 最低でも月1回:会社情報やニュース、事例紹介などを更新
- 四半期ごとに見直し:トップページの訴求内容、バナー、採用情報などを点検
- 年1回の棚卸し:古い情報、リンク切れ、不要ページの整理
更新内容の例
- 新しい取引先・事例紹介
- 社内イベント・ニュース
- 商品・サービスのアップデート
- よくある質問の更新
- お客様の声の追加
- 採用情報・社員インタビュー
重要なのは、「どんなテーマを更新すればよいか」をあらかじめ決めておくことです。
「書くことが思いつかない」と悩まないよう、社内で“更新ネタリスト”を共有しておくと良いでしょう。
5.改善フローを組み込む
ただ更新を続けるだけでは、成果にはつながりません。
アクセス解析などのデータをもとに、「何が効果的だったか」を検証する仕組みを組み込みましょう。
改善フローの一例:
- アクセス状況を月1回チェック
(例:Google Analyticsでアクセス数・滞在時間・離脱率を確認) - 良かった点・課題を記録
「この記事の閲覧が多い」「問い合わせ導線のクリックが少ない」など。 - 次の更新内容に反映
「人気テーマを深掘り」「CTAボタンを改善」など、具体的なアクションを設定。
改善のサイクルを回すことで、“運用して終わり”ではなく、“成果を高める運用”に変わります。
6.継続運用を習慣化するための工夫
ルールを作っても、継続できなければ意味がありません。
運用を“続けられる仕組み”にするための工夫を紹介します。
- 社内カレンダーで更新予定を可視化
Googleカレンダーなどに「記事更新」「アクセス分析」などを予定として登録。 - 定例ミーティングで共有する
月1回でも、更新状況やアクセス状況を報告する場を設けましょう。 - 小さな成果を社内で共有する
「問い合わせが増えた」「SNSで反応があった」などを共有すると、モチベーション維持につながります。
運用は“仕組みと習慣の積み重ね”。
一度サイクルが回り始めると、改善が自走しやすくなります。
7.まとめ:運用ルールは“継続の仕組み”を作るためにある
ホームページ運用を成功させる鍵は、「担当者の頑張り」ではなく「仕組み」です。
- 目的と成果指標を明確にする
- チームで役割分担をする
- 更新頻度と内容をルール化する
- 改善サイクルを組み込む
- 継続できる仕組みを整える
この5つのステップを意識すれば、ホームページは“作って終わり”ではなく、“育てて成果を出す”ツールになります。
放置されていたホームページが、企業の信頼を高め、新しい問い合わせや採用につながる――
そんな好循環を生み出すためにも、今一度「自社の運用ルール」を見直してみてください。
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