国内の80%以上の企業が導入していると言われているGoogle Analyticsですが、新バージョンであるGoogle Analytics 4(GA4)への完全移行の期間開始がもう明日のことになりました。
現在のGoogle Analytics 3(Universal Analytics、略称UA)は、無料版では、2023年7月1日にデータ収集を停止し、それから6ヶ月後には完全に終了し(データを見られなくなり)ます。
『バージョン3から4にバージョンが上がるだけなので、新機能が増えると言うことですか?』
と聞かれることが、最近はさすがに減りましたが、昨年2022年は多かったです。
この質問に対して『いえいえ。UAとGA4ですから、製品名が変わっていますので、全く違うものになりますよ。』と、憂鬱な表情で答えていました。
憂鬱なのは、ご質問いただいた事自体ではなくて、UAベースでアクセス解析を定期的に提供してきたお客様に対して、今後は全てGA4ベースのアクセス解析を提供することになるのですが、先行してGA4ベースのアクセス解析を提供していたお客様では、以下の様なご相談が実際にあったからです。
- UAとGA4、数値が合わない。急にアクセス数が誤差の範囲を遙かに超えて増えた!?
- UAとGA4、コンバージョン“1件”の定義が違う。
- だからといって、UAとGA4の差を比率で見て補正して考えるということが通用しない。
- GA4もSearch Consoleと連係できるようにいつの間にかなっていた(これは嬉しい!)が、見られるものが違う。(『あれをどうにかしてみられない?』といわれても残念ながら・・・。)
- 『○○って取れないんですか?』『××の数値はどう設定すれば見られるんですか?』『UAの△△をGA4にさらっと移行したいんですけど?』→全部無理。と思いきや、いつの間にかできるようになっていたのもある。監視してないと、できないと思ったまま、設定せずに時だけが経っていく。(設定しても設定前のデータは見られないので。)
- Analytics APIで構築したものは、全部作り直し。これは仕方が無いと気持ちを切り替えたら、GA4のAPI自体が、ものすごく未完成。(これで完成じゃ無いですよねと心から祈りたい。)
過去比など、連続性を見ているケースですと、ここをどう捉えていくかという議論に必ず踏み込むのですが、泥沼なのでやめておいた方がいいです。
もう、UAの頃は忘れて、GA4とだけ向き合いましょう。過去を引きずってもいいことないですよ!(いや、過去を振り返るのは重要ですが。)