CJコラム

訪日ビジネスを考える~Webサイトデザインに関する外国人と日本人の違い~

前回は、コーポレートサイトの構成に関する日本と欧米の違いについて説明しましたが、構成の次はデザインについてです。
と言いましても、デザイン技法やトレンドの話をする訳ではありません。最近は、日本のWebサイトも欧米っぽいと言われてきていたり、一方で、欧米のWebサイトも日本っぽいと言われてきたりと、何となく違いが少なくなってきているように思えます。
しかしながら、やはり、自国と他国には違いがあるということは、どの国のネイティブも感じるところです。でも、その違いは言葉で説明しにくいものです。言葉にしてしまえば、何かしらの技法名に収れんされ、結局「ほら、世界であまり差が無いよ。」となってしまうでしょう。

 

外国人が見る日本のWebサイトに関しては、ここ20年近く、ずっと同じことが言われています。

 

・密集した密なテキスト
・小さな、もはや載せる意味が無いと思われる低画質画像
・数える喜びを見いだしてしまうほどの列数
・無駄に明るい色合いと病的な明滅を繰り返すバナー
・要するにごちゃごちゃしている

 

どんなにテキストを減らそうが、画像や空間を大胆にとろうが言われます。と言いますか、欧米のサイトの方がむしろ上記のようなことに当てはまってるものが多いぞ。とまで言いたくなります。

 

つまり、上記のような感想に則って、ご意見通り、文字通りに直しても、日本のWebサイトは、やはり日本的なのです。
同じ事を結局言われます。この言葉にしにくい自国と他国のデザインの違いは、何なのでしょうか?

それは、同郷のネイティブでしか共感できない、幼少期からの記憶の積み重ねによって作られたいわば原風景です。
人は、幼少期に日常的に五感で触れたものが、その後の好みの基準になります。とはいえ、幼少期は触れるもの全てを多角的に分析し、言語化できるわけではありませんので、個人の言葉にできない感覚として、記憶の原風景と比べ、結論として好きか嫌いかが判定され、それを後付けで論理的に理由として語るのです。

私はデザイナーではないので偉そうなことは言えませんが、文化が違うレベルでデザインコンセプトを考える場合は、デザインの技法がどうとか、同業他社様の海外サイトがどうとか、ネイティブの意見がどうとか以前に、そのネイティブが持っているであろう、原風景を考察するよう心がけています。


だって、町並み自体こんなに違うんですよ。

 

日本

香港

ロンドン

ニューヨーク

写真が、Apple to Apple でなくて、多少このコラムの論調に寄せてしまっていますが、金曜の夜といえば、やっぱり私は、日本の夜の繁華街が一番ワクワクする気がします。(なので、海外のWebサイトを考えるときはスイッチを切り替えないと話になりません。)

Webサイトを作るとか、広告物を作るとかする場合、どうしても、同業他社様の海外サイトとか、ベンチマークに目が向いてしまいますが、こうした一歩離れた視点から入ってみると、意外と良い結果に繋がりやすいですよ。

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