CJコラム

どこまで出来る? Webサイトデザインのシンプル化

近年、Webサイトのデザインはシンプルな方が好まれることが多く、欧米ではもちろん、日本のWebサイトデザインでもシンプルで魅力的なサイトが増えてきています。

Webデザインのシンプル化の流れは、2012年ごろから登場したフラットデザインから始まったと言われています。それまで主流だった陰影や光の反射表現などで立体的な表現を廃し、シンプルでスタイリッシュにしたフラットデザインが広がり、ミニマルデザイン、ミニマリズムという、構成する要素(画像や文言)を最低限に絞ってデザインするという考え方とも相まって、Webサイトデザインはシンプルな方が良いという流れができてきました。

さらに、スマートフォンの広がりがWebサイトデザインのシンプル化に拍車をかけました。googleのMFI(モバイルファーストインデックス)により、PCサイトとモバイルサイトにコンテンツ内容の差がないことを求められ、狭い画面の中で見やすく、使いやすくすることが重要視されるようになります。その流れからか、ハンバーガーメニューをPCサイトでも使うなど、スマートフォンで使われていたシンプルなデザイン表現がPCサイトにも広がりをみせるようになりました。ここに書かれていること以外にも様々な要因があって、シンプルなWebサイトデザインが好まれるようになったことで、シンプルなWebサイトが多く見られるようになりました。

ここ数年では、イラストを使用したデザインや、ブロークングリッドレイアウトなど、デザインスタイルが多様化すると共にWebサイトデザインのシンプル化が進化しているといえるしょう。そんなシンプル化したWebサイトデザインの中から、特にシンプルなサイトをいくつか紹介します。

 

via http://tonikmantra.co/

 

via http://www.ryanmiglavs.com/

 

via https://www.mai36.com/

 

via https://lettuceandco.com.au/

 

必要なものを最小限に減らし、削り過ぎることを恐れずにシンプルにデザインされたWebサイトは、洗練されていて、多くの人に愛されるという魅力を持っています。

しかし、闇雲にシンプルにすれば良いというものではありません。Webサイトには目的があり、目的達成のためには必要な要素や機能があります。それらを損なうことなく、極力シンプルなWebサイトデザイン制作にチャレンジしていきたいものですね。

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