皆さんは、英文の文書を編集するとき、どのフォントを使っていますか?
Word文書のフォントメニューに表示される種類はますます多様になり、迷うほどです。
デジタル媒体でコミュニケーションを行う現代では、フォント選びは重要と言えます。フォントはそれぞれに特徴があり、違った印象を読み手に与えるからです。デザインの世界では言うまでもありませんが、通常のビジネス文書でも、少し意識してみてもいいかもしれません。
英語をはじめ、欧文で使われるフォントはセリフ体とサンセリフ体の二つに分類されます。セリフとは、文字についた装飾のような部分を差し、これがあるものがセリフ体、ないものがサンセリフ体(フランス語でサンセリフは「セリフがない」という意味)です。Tの字の赤い丸の部分で違いが分かります。
セリフ体※装飾がある サンセリフ体※装飾がない
セリフ体の有名なフォントとして知られているのが、Times New Roman、Century、Georgiaなどです。優美でクラシックな印象で、歴史や権威を感じさせる効果もあります。また、カーブがついていて線の太さが違っているため識別がしやすく、本や新聞など小さいサイズで文字が羅列していても読みやすいという特徴があります。
一方、サンセリフ体でよく使用されるのがArial、Calibri、Verdanaなどです。
モダンでシンプル、整然としており、セリフ体よりカジュアルな印象があります。文字の認識がしやすく、アプリやホームページなどデジタル媒体でよく使われるほか、標識や看板など、遠くから見られるような文字にも多く使われています。
最後に、フォント名にはあまりなじみがないかもしれないですが、欧米では定番人気のフォントをご紹介します。
■Helvetica ヘルベティカ (サンセリフ体)
Helveticaは、誰にとっても読みやすく、癖のないデザインで汎用性の高いフォントです。多数のコーポレートブランドのロゴ(BMW、パナソニック、ルフトハンザ)や、ニューヨーク市の地下鉄の看板にも使われています。
Helveticaを使ったロゴの例
https://www.fontinlogo.com/font/helvetica
参考:Helvetica(ヘルベチカ)は欧文フォントの定番中の定番
https://designpocket.jp/static/font/helvetica/default.aspx
■Futura フーツラ (サンセリフ体)
Futuraは、幾何学的な造形が現代的で洗練された印象があります。ルイ・ヴィトンやナイキのロゴ等にも使用されています。
Futuraを使ったロゴの例
https://www.fontinlogo.com/font/futura
参考:Futura(フツラ・フーツラ)は幾何学形態を用いた合理的なデザインの欧文フォント
https://designpocket.jp/static/font/futura/default.aspx
————————————————————————-
Picking the right font: Serif vs. sans serif.
https://www.adobe.com/creativecloud/design/discover/serif-vs-sans-serif.html
Serif vs. Sans Serif Fonts: Differences Between the Font Typeshttps://www.masterclass.com/articles/serif-vs-sans-serif-compared#how-to-decide-on-which-font-to-use
The Best Fonts to Use on Your Resume
https://www.businessnewsdaily.com/5331-best-resume-fonts.html