CJコラム

外国人の私が、日本のアプリで使いやすいと感じるデザイン

ユーザビリティが高いWebサイトについて紹介してきましたが、そのほとんどは私が使いやすいと感じた中国のWebサイトです。
中国の人気SNSプラットフォーム一覧&日本企業における宣伝利用の可能性 Vol.1
中国の人気SNSプラットフォーム一覧&日本企業における宣伝利用の可能性 Vol.2
中国の人気SNSプラットフォーム一覧&日本企業における宣伝利用の可能性 Vol.3
中国の人気SNSプラットフォーム一覧&日本企業における宣伝利用の可能性 Vol.4

 

もちろん、日本にも細かいところまで配慮し、ユーザー一人一人の感受性を重視した「使いやすい」アプリがあります。今回は日本のアプリの使いやすいデザインについてのお話をします。世界中の人々の好みはそれぞれ異なりますが、「使いやすさ」は世界で通用するものだと思います。

 

不動産仲介アプリのSUMMOは、ページの一番上に「最近見た物件と比較する」機能を備えています。これにより、物件ページを何度も切り替えながら比較する手間を回避しています。横方向に画面移動できるレイアウトによって、より多くの情報を同時に表示できるようなり、画像の比較だけでなく基本データの比較も簡単にできるようになっています。

このアプリは女性が関心を持っている美容関係の情報を、一括して調べることができます。このような特定のジャンルの情報を一括管理した統合型アプリは、私のような中国人にとっても、非常に便利で使いやすいものです。
現在、中国で流行しているSNSと融合したアプリよりも、hot pepperのような情報を取得することに重点をおいたシンプルなアプリのほうがユーザーにとって優しいと言えます。

 

日本のアプリはユーザーの実生活と如何にリンクさせるかを考慮しているのに対し、中国のアプリはオンラインユーザーを活用したデザイン設計をする傾向が強くなっています。
オンラインユーザーの体験や情報を重視するのか、それとも、各ユーザーの実生活を応援することに重点を置くのかについては、一概に正しいと言える回答はありません。近い将来、VR(仮想現実)が普及し、その重要性が向上するかもしれませんが、私は自分の目で見て手で触れる生活を楽しみたいと考えています。


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