チェンジ・ブラインドネス ~サイト上の改定にあなたは気付けますか?~
唐突ですが、みなさま、間違い探しのゲームは得意ですか?
苦手な人は特にそうですが、得意な人であっても、ほぼ同じ2枚の画像を同時にではなく、1枚ずつしか見られない場合、間違いを探すのがとても難しくなります。比べられないのだから、当然でしょう。これを「チェンジ・ブラインドネス」といいます。
反対に、異なる点が動画のように徐々に変化していく場合、変化している箇所を見つけるのは(変化する箇所が多すぎない限り)とても簡単にできます。なぜなら人間の脳は、自動的に動く部分に注目するようにできているからです。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0a/Spot_the_difference.png
では、Webサイト制作において「チェンジ・ブラインドネス」は何を意味するのでしょうか?・・・
答えは、Webサイトの改定です。全改定ではなく少改定の場合、例えばほんの少しだけ何かを変化させた場合、ユーザーはその変化に気づけないでしょう。変更した側はどこを見ればいいのか知っているので、簡単に見つけられますが、知らない人は見逃してしまいます。
サイトの改定以外でも、ボタンのクリックやマウスオーバーに対するアクションも難易度の高い間違い探しになるケースがあります。
例えば、クリックした場所から離れた場所が変化した場合や、背景に動画が使われているなど注意をそらさせる別の動きが存在する場合、そして一回のクリックに対して同時に1つ以上の変化が起きる場合などです。
難しい間違い探しにならないために以下のような対策もありますので、確認してみてくださいね。
- ユーザーテストを行う
- クリック等を行った場所の付近で変化させる
- 変化にアニメーションをつける
- 1つ以上同時に変化させない(複数あるなら1グループにまとめる)
- 変化しないところをぼやかす