このコラムを読んでいただいている方の中で自社商品の販促資材制作の担当の方も多いと思います。
皆さんが販促資材制作を社外スタッフに依頼をする時にどんなオリエンテーションをされていますか?
制作作業に必要な資料はそろっていますか?
今回はそんなオリエンテーションの資料作りの簡単なポイントをまとめてみましたのでご一読ください。
1) 何故、資材を制作するのか?
「その資材の果たすべき役割と目指すべきゴールを明確にしよう。」
販促活動における資材の目的と伝えなければいけない製品の価値をシンプルに、明確にまとめましょう。
目的(目標)に対して課題を解決しようとするのが、今つくろうとしている販促物のハズです。目的(目標)に対して、今つくろうとしている販促物の役割(ゴール設定)を決めましょう。そのためには、取り扱う製品の製品特徴、製品ブランド(イメージ・認知状況など)を今一度しっかり把握しましょう。
2) ターゲットはどんな人?
「ターゲットを明確にしよう。あいまいなターゲットは命取り。」
市場動向、主な顧客の特徴、顧客ニーズの動向、流通の動向をしっかり理解し
対象商品のサービスを必要とするのは誰か?購入するのは誰になるのかターゲットを明確にしましょう。
ターゲットがあいまいになると資材のアプローチやコミュニケーションデザインがぶれてしまいます。
3) 競合他社との差別化ポイントを確認!
「想定される競合はどこ?強み・弱みは?競合の戦略は?業界動向は?」
対象商品のライバル商品を明確にしてください。そして競合商品の特長を分析してください。
自ずと自社商品と競合他社との比較が可能になり差別化が生まれてくるはずです。
以上のポイントをまとめる作業が一般的に「3C Model」と呼ばれるマーケティングの手法です。
経営戦略などを評価する時に用いられる初歩的手法ですが、カタログなどの販促資材を制作する時にも基本は同じ考え方が必要です。
自社(Company)、顧客(Customer)、競合相手(Competitor)
の3つの視点で整理を行うと販促戦略の分析が明確になり、制作する資材のオリエンテーションの際に必要な事項を明確に説明する事が可能となります。当たり前の事の羅列になってしまいましたが、基本の作業をしっかり行うことで効果的な販促資材を制作できるのではないでしょうか。