CJコラム

シトラスジャパンの「コーディネーター」について ~概要編~

本コラムでも度々登場しておりますが、当社には「コーディネーター」という職種があります。
横文字のためかもしれませんが、何をしているのか分かりにくい肩書だと思うので、ここで少し詳しく掘り下げてみたいと思います。

 コーディネーターの仕事を一言で言うと、「お客様と制作現場をつなぐ仕事」です。
コーディネーターは日本語以外の言語を理解できていて、翻訳経験がある人も多いので、(自身で翻訳をすることもありますが)
基本的には翻訳者へ翻訳の依頼、ネイティブライターにライティングの依頼、品質のチェック、
お客様や次工程で理解しやすいように説明をつけたり体裁を整えたりすることが主な内容です。

こう言うと、単純に聞こえますよね。でもそうでもないんです。
自分でも最初はなぜ単純ではないのか不思議でしたが、考えてみると複雑になるのには色々理由があることが分かってきました。

まず初めに、仕事の流れは一定した方向に流れていないことがあります。
つまり、依頼を受ける→翻訳する→ライティングする→確認して終わり、と言った流れにならないのです。
依頼された日本語の原文に不備や疑問点があったり、翻訳し始めてから原文に追加や修正が入ったり、
チェックをしていたら誤訳が見つかったりと、各工程を行き来するわけです。
これは言語数が増えるほど、また翻訳などだけでなくスケジュール管理や最新版の原稿管理に関しても複雑になります。

デザイン工程を含めた仕事を行う場合、英語など他の言語で作成した文章をDTPオペレーターへ依頼して、
レイアウト上に落とし込んでもらいます。もちろん、文字だけでなく必要ならデザインの変更等も同時に依頼します。
こちらもまた多言語制作となると、日本語だけで行っていた時にはなかった、複雑な管理や工程が必要となり、
時には海外で制作をしなくてはいけないことも出てきます。

また、当社ではWeb制作もあります。多言語のWeb制作となると、仕事内容はガラッと変わります。
なぜなら、ナビやボタンと言ったインターフェースの部分、表面には出てこないメタタグ部分、
ネイティブにとっての使いやすいユーザビリティの考慮など、DTPのデザインにはなかった要素がたくさん加わり、
ディレクター・デザイナー・コーダー・プログラマーなどさらに多くの専門家と作業する必要があるからです。
その際に、コーディネーターがネイティブの意図をくみ取り、Web制作プロセスに反映させていく役割を担うことになります。
日本と海外の視点は全く異なるためです。

以上、ざっくりとした説明でしたが、なんとなく「コーディネーター」のことを分かって頂けましたでしょうか?
詳しいことはまた別の機会に書きたいと思いますので、どうぞお楽しみに。

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