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欧米言語で、優先的に対応すべき言語は何ですか?
最重要なのは国際的な言語である英語であることは、言うまでも無いでしょう。
他の欧州言語に序列を付けるとすれば、以下のようになるかと思われます。
- ドイツ語
主にドイツ、オーストリア、スイスで第一言語となっていて、ヨーロッパ最大の経済圏の第一言語です。ご存じの通り、技術・製造業・精密機器・食品など日本企業との相性が良い産業分野が多く、英語のみでは信用を得にくい傾向があります。 - スペイン語
スペイン以外に、アメリカのヒスパニック市場、中南米諸国(メキシコ、コロンビア、アルゼンチンなど)と、かなり広大な地域が含まれ、世界のスペイン語話者は5億人以上と巨大です。BtoC製品やライフスタイル分野に強く、アメリカ国内のヒスパニック層など、地域的には第一言語が英語圏でありながらもそうではない層向けに有効です。 - フランス語
フランス、ベルギー、スイス、カナダ(ケベック州)他、非欧州では、旧フランス領として多くのアフリカ諸国が対象となります。フランスは歴史的経緯からも想像できるかと思いますが、言語保護意識が非常に高く、英語のみでは検索流入やコンバージョン率が低下しやすい傾向が顕著です。 - イタリア語
母国語優位の意識が強く、ファッション、インテリア、工業製品など感性価値の高い商品に強い興味を示す市場です。つまり、感性に訴えかける必要があるので、英語対応のみでは競合優位性を得にくいといえるでしょう。 - ポルトガル語
ポルトガル、ブラジルが対象となります。小さいようで、世界的に見るとポルトガル語話者はで2億人以上います。
序列については、企業ごとの戦略やターゲット層によって大きく変わることになりますが、一般的には以上のようになるのではないでしょうか。