CJコラム

2019年Webデザイントレンド ~大胆で力強い。「明るく鮮やかな配色」の魅力とは~

いよいよ来年となった2020年のオリンピック・パラリンピックに向け、4Kや8Kなどの高解像度モニターを導入した、もしくは導入を考えている方は多いのではないでしょうか。
モニターの高解像度化の影響はWebサイトにも現れています。
視認性や再現性が良くなったことは、ユーザビリティを良くしただけではなく、Webデザインでの新たな表現を可能にしてくれます。

特に色に関して、昔は、限られた数の「安全な」Webカラーしか表示できませんでしたが、現代のデバイスでは、より豊かな色、より鮮やかな色合い、そしてこれまで想像もできなかった表現に適応する彩度レベルを再現するスクリーンを備えています。これによりWebサイトデザインにおいても明るく鮮やかな配色をしたWebサイトが増え、2019年のWebデザインのトレンドの一つと言われています。

Pantone社 が発表した今年の色、Color of the Year 2019は「Living Cora」リビング・コーラルという鮮やかなサンゴ色です。
Pantone社によると、活気とまろやかさをあわせ持つこの色は「暖かさと滋養で私たちを包み込み、この常に変化する環境の中で快適さと回復力をもたらします。」とのことです。デジタルテクノロジーやソーシャルメディアが促進する活気だけではなく、自然の持つ癒やしのちからを併せ持つことが、現代社会において求められていることを象徴しているのでしょう。
活気や力強さを感じさせてくれる「明るく鮮やかな配色」を大胆に使用したWebサイトをいくつかご紹介します。

 

via https://www.petalcard.com/

リビング・コーラルのようなピンクをメインビジュアルの背景に使用しています。他の配色鮮やかな色合いですが、派手すぎることはなくきれいにまとまった配色が、全体として明るい印象を与えてくれています。

 

via https://www.onemedical.com/


人物写真の背景に鮮やか配色がされているメインビジュアルが素敵です。モスグリーンを基調色としていてコントラストも強く視認性もよいですね。いくつかの違うグリーンが配色されていたり、文字をホバーした時のオレンジが良い感じです。

 

via https://www.assemblyhotels.com/


目のさめるようなピンクと濃紺の配色のメインビジュアルが印象的です。スクロールで出てくる反転された画面の色合いも良いです。
また、下層で使われている配色も絶妙で、濃い色と明るい色の組み合わせですが、印象としては明るいイメージが残ります。

 

大胆な色使いは、ファッションブランドや音楽、デザイン関係でなければ、「こんな派手な配色は無理」と言われることも多いと思います。
しかし時代が活気を求めていることも事実かと思います。
思い切って明るく鮮やかな配色をすることで活気ある企業というイメージを持ってもらうのも良いのではないでしょうか。

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