CJコラム

世界のECサイト事情~中国、香港、台湾~

中国で盛り上がりを見せるインターネットショッピングですが、香港や台湾はどのようになっているか
3つのエリアの特徴について調べてみました。

中国

■淘宝
https://world.taobao.com/

アリババグループが運営している中国最大のオンラインモールです。流通総額は35兆円とも言われ、Amazonよりも巨大な規模を誇ります。
実際に中国の人たちにとって無くてはならない重要な存在で、生活にもすっかり浸透していて、トイレペーパから飛行機チケット、ペットまでさまざまな商品を気軽に購入しているようです。

 ■小红书(小紅書)
https://www.xiaohongshu.com/

2013年創業した新しいサービスサイトです。最初はユーザー同士の商品情報交換が出来る純粋なSNSアプリだったのですが、ユーザーの要望でショッピング機能も追加され、現在では海外の化粧品や日用品などを買うことができます。毎日大量の商品レビューが書き込まれ、その信頼度は高く、若い女性を中心に支持されており、アプリのダウンロードランキングも上位に入っています。

■京东
http://global.jd.com/

最初に紹介した「淘宝」は小売店にサイトスペースを提供する形ですが、この「京东」は自社でも物販を行うため中国版のAmazonと言われています。全国に配送センターを数多く持っていることで配達の迅速化を実現し、特に北京都心部での配達は早いようです。ここ数年、「淘宝」に迫る勢いで拡大しています。

香港

香港ではインターネットショッピングがあまり発達していません。エリアが狭いことと、店舗が充実していて、様々なブランドや商品を買うことができるのがその理由のようです。それでも最近ではインターネットショッピングの利用者も増えているようで、上記で紹介した中国の「淘宝」が人気があり、また香港の人は英語も使えるので、英語圏のショッピングサイトも利用しているようです。現地の人からは洋服を買うときは「zalora」を使いますよ、と紹介してもらいました。
https://worldwide.zalora.com/

台湾

インターネットとスマホの普及率の高い台湾では、インターネットショッピングは成熟していますが、知名度の高いサイトに人気は集中しているようです。中でも以下の「Yahoo」と「PChome」が有名です。

■Yahoo!奇摩購物中心(BtoCのショッピングサイト)https://tw.buy.yahoo.com/
■Yahoo奇摩拍卖(CtoCのオークションサイト)https://tw.bid.yahoo.com/

Yahooは台湾でも知名度が高く、安心して使えると人気があるようです。上記2サイト以外にも「BtoBtoC」の「超級商城」というサイトもあります。「BtoBtoC」って分かりにくいですが、BtoCビジネスを行う企業のサポート事業ってことですね。

■PChome online
http://shopping.pchome.com.tw/

台湾オンラインモールの老舗で、自社倉庫を持っていて、台湾のAmazonと呼ばれています。24時間以内の配達など、ユーザーの利便性を上げる試みも行っています。名前の通り、最初はパソコン関連の商品が中心だったようですが、最近では日用品も多く扱っているようです。

まとめ

同じ中国圏でも、それぞれ地域の特徴が違っていて面白いですね。
中国でひとくくりにせずに、それぞれの地域に合わせた対応が必要なことがわかると思います。
弊社では中国人コーディネーターが在籍していますので、中国語に関してのご相談などお気軽にお問い合わせください。

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