『Webサイトが何かしらの理由で、表示や機能上の問題を生じてしまい、手っ取り早く元の状態に戻したい!』という時のための、バックアップ。今や、安価な共用レンタルサーバでも定期的な自動データバックアップ機能が付いていることも多いです。このバックアップからWebサイトを復旧しなければならなくなる状況は、大きく分けると以下の様な原因から起こります。
・サイバー攻撃
・ヒューマンエラー
・ハードウェア障害
・ソフトウェアやプラグインの不具合
・サーバやドメインの契約期限切れ
世界最大級の通信事業者verizonのデータ侵害調査レポートや、WordPressのセキュリティ系プラグインSucuri、Wordfenceの脅威レポート、Acronis、Carboniteなどのバックアップサービス企業の年次レポートなどをまとめてみると、サイバー攻撃によるものが近年では最も多く事象の50%、次いでヒューマンエラーで30%などとなっているようです。
サイバー攻撃は、今や、有名企業や機密情報を多く抱えている企業を狙い撃ちしているわけでは無く、botによるインターネット巡回攻撃といった無差別な状況もあり、全く他人事ではなくなってきています。ヒューマンエラーは、間違ってファイル削除・上書きしてしまったなど、日々の作業で起こりうるものですね。
バックアップを取っていないと、上記の様なことが発生したときに、復旧まで時間とコストが大きく掛かることになるでしょう。日々のちょっとしたミスへのリカバリーにおいて、「早い、確実、低コスト」を下支えするのが、バックアップです。
さて、何かあった場合、バックアップデータからWebサイトを復旧するのですが、この場合に直面するのが『専門家じゃなくても出来るの?』という疑問です。専門家でないと無理となれば、「早い、確実、低コスト」が崩れてしまいますね。
バックアップからの復旧を成すためには、バックアップを取っているだけでは不完全で、そこからの復旧は簡単にできるのかをセットで確認しておかなければなりません。
さらにもう一つ検討した方が良いことは、Webサイトとバックアップデータが同居(同じサーバ内にWebサイトも、そのバックアップデータも存在)している状態は良いのか?という点です。
具体的に問題になるのが、サイバー攻撃の中でも、最近よく聞く“ランサムウェア”による被害、この場合は、同居だとバックアップデータごと乗っ取られてしまい、役に立たなくなることが多いです。
そもそも、サイバー攻撃を受けてしまった場合、仮にバックアップデータは無事に見えたとしても、実は何か仕込まれてしまった可能性は十分ありますので、同居したデータから復旧するのは少々ためらうところです。
後は当然ですが、天災による被害への対処。Webサイトとバックアップデータが同居しているのは、BCP対策観点から有意とは言えないでしょう。
以上の事から、Webサイトについては・・・
・Webサイトのバックアップは取ろう!
・でも、復旧が簡単なバックアップなのかもあわせて検討しよう!
・バックアップをWebサイトと同居でいいのか、別々に持つべきなのかを検討しよう!
という三点を鑑みて、備えておくと良いのではないでしょうか。
バックアップは無料や月々数百円からのサービスも多数ありますので、昔よりだいぶ検討しやすくなっています。
もちろん当社は、こうしたご相談にも対応できますので、お気軽にお声がけください。