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コラム

デジタルテクノロジーに使われるのではなく、使うことがDX化の基本

DX・Webサイトイメージ

昨今は、WordPressをはじめとしたCMS、Shopifyのようなプラットフォームサービスや、『ノーコード』という言葉で表される、GUIとAIで簡単にWebサービスを構築できる仕組みなどによって、Webサイトを制作するハードルが大きく下がっています。

 

昔のように、分業化された専門家チームを編成しなければWebサイトを作れないということは、必ずしも無くなってきており、一人でもある程度の規模のサイトであれば、構築できます。

 

当然ですが、作る側も技術進歩の恩恵を様々受けており、プラグインの組み合わせで機能を構築できるCMS、gitやSubversionといった複数人でプロジェクト進行する際に必要なバージョン管理システム、Adobe XDのような、Webページライクのデザインアプリ・・・技術の進歩は凄いですね。

 

そして、最近ニュースでも取り上げられた『Chat GPT』。一般の方の目にも分かりやすい、AI技術とはこういうものだ、というセンセーショナルな登場でしたね。

 

古代エジプトから続く『最近の若い者は』シリーズなのかも知れませんが、昔から開発分野にいる人間に、以上のような流れをどう捉えているのかを、聞いてみました。

 

総論としては、『非常に便利で、(しっかりとしたプロット設計の上で使用すれば)ちょっとした開発に関して、スピードと正確性は、昔と比べものにならない。』ということは質問した全員が答えており、加えて、多くの方が『誰でもある分野に気軽に参入できるようになったので、適切な使い方や、その分野で常識的に気をつける点など、いわば、コツを知らない人に使わせると、結構危険。AIは、どのようなリクエストでも、確からしい答えをどうにか返すが、それが一番怖い。信用できるかできないかの判定、取捨選択できるだけの知識が無いと、本当は間違っている、リスクがあるものが世に出てしまう。もちろん、AIに限らず、便利にするとそこにチェックの穴ができる。』という回答をしています。

 

では、回答した開発者は、『だから、俺らみたいな熟練した専門家が必要なんだよ!(どや顔)』と、最近の若い者は的な事で締めるのかと思ったのですが、違いました。

ある大手企業で勤務している歴15年以上のエンジニアとプログラマーは、「なので、うちの会社は、クローズドAIを育てて使っている。」ということでした。

確かに、自分の会社の流儀にあった学習をさせたAIであれば、自社にとっての正解を確実に選択できるでしょうから、着地としては非常に建設的で、納得できる回答でした。

 

機械は信用できない!で片付けるのは簡単ですが、どういうことならば信用できて、どういう部分では信用できないのかといった、個々の側面を観察し、自分たちにとってどう使えば有益なのかを研究し、どうにかしてモノにするという努力は、技術が如何に進んでも、常に需要ですね。

 

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