コミュニケーションが大事です!~Web制作プロジェクトを成功させるコツ~
Webディレクターの役割とは、一言で言うと「プロジェクトを円滑に進め、成功させること」です。またそれは、私達が直接やり取りをさせて頂くWeb担当様にとっても同じことであるはずです。「プロジェクトの成功」という目指しているものは同じはずなのに、「思った通りに動いてくれない」「我侭ばかり言ってくる」などという不満が発生し、時には対立してしまうと言った悲しい事態になってしまうのは何故でしょうか。
その原因は一言で言うと、「コミュニケーション不足」によるものです。
経験不足だったり、忙しかったり、もしくは言わなくても分かるだろうという決めつけから、お互いに伝達すべきことを怠るとこのような悲劇が起こるのです。その伝達すべきことの中で、とても重要であり忘れがちなのが、社内での自分の役割・立場、プロジェクトの体制についてなのですが、これが多言語サイト制作となるとその重要性が更に増します。
Web担当者様にこれらをご説明いただくことで、私達Webディレクターは自分達がこの先どういった動きをすればよいのかを想定することができます。例えば、ちょっとした仕様や予算の変更についても社内プレゼンや稟議申請が必要であるお客様の場合、
- 変更が必要になりそうなときは、とにかく早めに電話で相談をする
- 変更箇所や理由が第三者に分かりやすい補足資料を必ず作成する
- 稟議申請期間も考慮したゆとりを持ったスケジュールを立てる
といった対応が可能です。
また、どうして多言語サイトだと重要性が増すかというと、最終チェック作業を誰が行うのかによって、その先のスケジュールが大きく変わるからです。
- プロジェクトメンバーの多言語が分かる人
- 総務部、管理部などのプロジェクト外の人
- ほとんどチェックしない
等、お客様によって様々ですが、一般的に最も時間がかかるのは、プロジェクト外の人がチェックをする場合です。
サイトに記載されている内容についての基礎知識が無い場合がほとんどですので、Web担当者様に矢のように質問や指摘が飛んでくる・・・といったことも珍しくありません。その対応にWeb担当者様が追われることになるのですが、予め分かっていれば、ご説明用資料作成をするなどといったお手伝いをすることも可能になります。
大事なのは、なるべく早いタイミングでご相談頂くことです。できればプロジェクトが始まる前が好ましいです。そうすれば、スケジュールや予算について最初から織り込むことができ、お互い納得して気持ちよくプロジェクトを進めることができるのです。
同様にWebディレクターも、自分の役割や社内の体制について説明し、仕様変更があるとどのような問題が起こるのか、人が動くことで時間もお金もかかることになることを丁寧に説明することが必要です。それによってWeb担当者様は、最初に仕様をきちんと固めることの大事さを理解ししてくれますし、変更が発生する場合は早めに社内スタッフへ説明をして稟議申請の準備をするといった動きができるので、負担も軽減していただけるはずです。
自分の立場を説明し、相手の立場を理解することができれば、自ずとプロジェクトは成功に導かれるはずです。
疲弊されているWeb制作担当様にとって、このコラムが何かのお役に立てれば幸いです。もしくは、シトラスジャパンにご連絡くださいませ。