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その記号、英語では使いません

これまで、個別の記号を取り上げてその意味や使い方について紹介してきましたが、今回は、もう少し基本的なことについておさらいしてみます。

ご存知のように、日本語はひらがな、カタカナ、漢字、記号ともに全角文字を使うのに対して、英語ではアルファベット、記号ともに半角文字を使います。

意外と見落としがちなのが、日本語の全角記号をそのまま英語の文章の中で使ってしまうことです。

見る人の表示環境によっては記号が文字化けしてしまうこともあるので、全角記号は使わないようにしましょう。

いくつか例を挙げていきます。

この記号は波ダッシュや波線と言われ、期間や対象範囲を表す際によく使いますが、英語では使えません。

代わりにハイフンやtoを使いましょう。

例として、『期間:5月1日(月)~31日(水)』の場合は、『Period: May 1 – May 31』または『Period: May 1 to May 31』になります。

こめじるしは以前にコラムで紹介したことがありますが、注釈文の先頭に置くなどして頻繁に使われます。これも日本語特有の記号なので英語で注釈記号として使う場合はアスタリスク(*)を使いましょう。

例として、『※2023年5月31日時点のものです。』は『* As of May 31, 2023.』と表します。

〇✕△★ など

〇と✕は正誤の意味で使いがちですが、全角記号であることに加えて、英語ではこのような意味を持たせることはできません。正誤を表すために使う場合は、記号ではなく単語で表しましょう。

『〇 Mon, May 31』は『Correct: Mon, May 31』とすべきで、『✕ Sat, May 31』は『Wrong: Sat, May 31』とすべきです。

また、△を決算書などでマイナスの意味で使うことも日本だけですし、☆★なども、英語では使いませんので気をつけてください。

郵便記号も、日本国内だけで使われるものですので、英語では数字だけを表記します。

『〒100-0005東京都千代田区丸の内一丁目』は『1 Chome Marunouchi, Chiyoda City, Tokyo 100-0005』という表記になります。

また、[] 【】 《》 「」 『』といったカッコの種類も日本語に特有なものなので、使用しない方が無難です。

 

豆知識として、皆さんのお役に立てればうれしいです。

 

 

参考:デイビット・セイン著 英語ライティングルールブック第3版 正しく伝えるための文法・語法・句読法 (DHC)

 

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