グローバルサイトのキャッチコピー良し悪し~第七弾・Future 5~
東証一部上場企業のグローバルサイトの中から私が独断と偏見で面白いと感じたメインキャッチコピーを抜粋して紹介しております。
たまに辛口評価ですが、未来「Future」に焦点を当ててピックアップしています。
「Future」は、日本企業でよく使われますが、うまく使わないと使い古された感が出てしまうので、難しいですよね。
株式会社フジクラ 様
Shaping the future with "tsunagu" technology.
まず「誰に向けてのコピーなのか?」という疑問を感じるコピーです。
"tsunagu"というのは「最新技術tsunaguをよろしくお願いいたします!」みたいにして使う、技術の名前なのでしょうか?
多分違います。ただ単に「つなぐ」をアルファベット表記しただけでしょう。
それだと日本語を解さない外国人には"tsunagu"は意味のない文字列でしかありません。
少し英語のわかる日本人向けなら理解できるでしょうが、その場合、英語サイトは不要です。
ある程度日本語のわかる外国人向けなら、不親切ですが、理由によっては正当化されると思います。
例えば、「つなぐ」というコンセプトや手法が日本固有のもので、他国のものと明確に区別したい場合は、「あり」だと思います(もっとも日本固有なら世界と「つなぐ」ことはできないと思いますけど。)そういう意図がないなら下記のように削除したほうがスッキリしていいコピーになると思います。
Shaping the future with technology
ついでを言えば、画像の二人の子供はアジア人と欧米人などのように、人種を変えたほうが「つなぐ」感が出ていいように思います。
Link Together
Shape Future
コピー自体にはそれほど問題はないのですが、それ以外のところで残念な感じになっている気がします。
まず、上の画像に出ている画面だけで十分なので、内容の似通った画像を複数作ってカルーセル(スライド)にする必要はないでしょう。読みにくくなるだけです。次にLink Togetherというフレーズですが、猫キャラ一匹なので「だれとつながってるの?」と疑問がでます。
Shape Futureの部分はShape the Futureの方がいいですね。ただこれも画像の猫も関連性が低いです。
Next Actionは文字が読みにくいのでスライドがぐるぐる回っていると読めないです。
デザイナーとコピーライターとウェブデイレクターの連携が取れていないまま作ってしまった感じがしますね。
もっとLink Togetherして制作した方が良いと思いますね。