CJコラム

小さな違いが大きな間違いに~Free Wi-Fi か Wi-Fi freeか?~

最近どこへ行っても無料で使えるWi-Fiの設定されているエリアがありますよね。
今回は、そのエリアを示しているサインの英語に関する話です。一般的な日本人も理解できる簡単な英単語の組み合わせなので、上記の写真のように外国人にも読めるよう「無料」ではなくFreeと書くことも多いようです。

しかし、このFreeが曲者なのです。

Freeには自由と言う意味の他に、withoutのように「~がない」と言う意味もあるのです。どちらの意味になるかは語順で決まります。
Free Wi-Fiのようにfreeが前に来る場合は無料です。
Wi-Fi freeのように後に来る場合は「~がない」もしくは「~があってはならない」、つまり禁止されていると言う意味です。

実際にはWi-Fiを本気で禁止してこのような表記をすることはないと思いますので、このような表記があれば全て、間違った表記だと推測は可能ですが、誤解を招く恥ずかしい誤表記は極力避けるべきでしょう。ちなみに本当でWi-Fiを禁止したいのであれば、Wi-Fi prohibitedのように、より明確な言葉を選ぶべきです。

また、同じような表記でSmoke freeと言うのもあり、これは禁煙ゾーンのことです。
この場合、逆に自由にタバコが吸えるエリアと言う意味でfree smokeと言った書き方はされず、単純にSmoking areaと書かれることが多いです。意味的にもfree smokeと言うと、無料のタバコ・煙と言った意味になるので試供品を配るなら、この表記でいいかもしれませんね。

ちなみに、冒頭の写真左側にあるcharge freeと言うのは、コンセントの図を見て恐らく無料で充電できるのだろうと推測は出来ますが、言葉だけの意味はcharge=請求・料金がかからないという意味なので、無銭飲食が増えそうな文言となっています。お気をつけて。

 

このような事例から言えるのは…
英語に自信がないなら、図を使え!
…でもいいですが、ぜひ一度当社までご連絡ください。

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