CJコラム

外国人視点で日本を売り込め!

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東京オリンピック開催に向けて、日本の旅行業界は活気づいています。コンテンツを制作する者としても、記録的な数にのぼる訪日外国人にその魅力をつたえようと取り組んでいます。昨今のプロモーションが功を奏している理由はどこにあるのでしょうか?

訪日外国人数を拡大していくため、政府は様々な施策へ資金供給を行っていることは周知の事実かと思います。旅行関連へ幅広い割引も大事ですが、旅行業界にとっての新たな成功をもたらすもうひとつの鍵は、外国人視点から日本をアピールしていく努力にあります。

日本の文化、食、自然についての、比べものにならないその美しさと洗練されたエキゾチックな魅力は、外国人観光客を魅了しつづけています。そして、日本の持つ歴史的なものと近代的なものとのコントラスト、例えば、最新のプロジェクションマッピングによる歌舞伎、古い木造の寺院が近代的な建物と立ち並ぶ姿、着物姿の芸者が連れ立つロボットとのコントラストは、彼らの期待を裏切ることはないでしょう。

日本の旅行機関、旅行代理店、広告代理店、マーケティング会社、テレビ局は、今まで見逃していた多くのものへのプロモーションの重要性に気づきました。そして、ウェブサイト、テレビ番組、広告、動画を通じて、外国人を虜にする日本ならではのテーマを提案しています。これらは、日本人にとって、当たり前のことに見えている100円ショップ、糸をひく納豆、メロンパンの味、警察官が詰める交番、奇妙なテーマの厚顔無恥なホテル、渋谷のスクランブル交差点を行き交う人々、色様々なデパ地下グルメ、夜でも安全な街、全て同じ大きさの日本の果物、枚挙にいとまがありません。

ポップカルチャーも旅行業界がプロモーションしているもう一つの分野です。ディズニーの制作品質に勝るとも劣らない想像力に富んだアニメ、実に滑稽に有名人を赤っ恥にさらすバラエティ番組、想像もしないような世界を体験させるマンガ、クルマのドリフトシーンはハリウッドのアクションムービーを魅了し、ド派手な原宿ファッション、変なやつと思われそうだが公共の場でファンタジーの世界に浸るコスプレ、などが該当するアトラクションです。


日本とは、実にユニークで誇れるものを持っている国です。
日本はそのエキセントリックな文化を見事に世界に発信し、堰を切ったように訪日外国人の数が増えています。ターゲット層を知り、外国人の視点を考慮することは真に価値あることと言えるのです。

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