Facebookのオーガニックリーチ測定方法の変更~新旧のリーチ数を比較してみた~
突然ですが、みなさんが運用しているFacebookページ、ここ数か月でリーチ数が微妙に減っていませんか?
筆者が関わっているFacebookページでは、ここ数か月、原因不明の急激な落ち込みが続いておりました。これといったマイナス要因も思い浮かばず、うーんこれはFacebook運営側でなにか仕様変更があったのかも?と、あらためて公式ページをチェック。
ページインサイトの測定方法と表示を改良、主要指標がより見やすく
2月15日以降、ページのオーガニックリーチは広告のリーチと同様の基準でカウントされるようになりました。(中略)リーチした人々に関してより正確に把握し、有料リーチとオーガニックリーチを一貫した方法で測定できるようになりました。リーチ数カウント基準の厳格化により、ページによってはリーチ数がアップデート前と比べ減少したように見える可能性があります。
あ、オーガニックリーチのカウント方法が変更になっていたのですね。
これまでは、読み込まれた情報のうち、画面表示されない投稿(スクロールをする前)もカウントされていましたが、今後は画面表示された投稿=実際にユーザーの目に触れた投稿だけをカウント、とのこと。もしや(というかほぼ)これが減少の要因では?合わせて「今後数か月は新基準での測定値に旧基準の測定値を併記して表示します」と、アナウンスされていたので、さっそく新旧のリーチ数を比較検証してみました。以下、手順を共有しますね。
1.インサイトの[概要セクション]からチェック
直近の一週間分の比較データを見ることができます。
①リーチエリア右上のiボタンを押下
②詳しくはこちらボタンを押下
③折れ線グラフに沿ってカーソルを移動すると、任意の日付の新旧リーチ数を確認することができます。
2.インサイトの[エクスポート機能]からチェック
より広範囲のデータを比較するには、「データをエクスポート」からエクセルデータをカスタマイズしてダウンロードします。
①[インサイト]ページから右上の[データをエクスポート]をクリック
②[データタイプ]の[ページデータ]を選択
[レイアウト]の[すべてのページデータを編集]を選択
③上部の検索バーに「オーガニック」と入力
④一番下までスクロールすると、リストの中にチェックボックスが外れている「ページ投稿のオーガニックリーチ」があります(これが旧カウント数の項目)。 確認期間を1日、1週間、28日間から選択。
⑤選択したら、右ペインの一番下までスクロール。さきほどチェックしたボックスが追加されていますが、上位カテゴリのWeekly Total web seit〜ボックスがエラーを起こしています。(赤枠の箇所)
⑥[ページ投稿のオーガニックリーチ]ボックスを選択し、これをペイン最上部にある[Key Metrics]カテゴリの下までドラッグします。これによりエラーが解消されます。
⑦[実行]をクリックし、[データをエクスポート]をクリック
ちなみに、筆者の管理しているFacebookページの比較データがこちら。右(緑)が新計算式、左(青)が旧計算式での数値です。
変更が公式からアナウンスされた2月15日以降、明らかに新計算式の方の数値が落ちています。
この比較表を見る限り、やはりここ数か月の減少の要因は今回の仕様変更にあったと結論づけられそうですね。
なお今回のカウント基準変更の目的は、より現実的なオーガニックリーチを把握することで、数値の正確性を目指したものとのこと。
当たり前ですが、公式ページはこまめにチェックしないとだめですね。今年の2月以降、心当たりのない?リーチ数減少を発見した場合は、取り急ぎ上記の手順で比較検証してみてはいかがでしょうか。以上、オーガニックリーチ数の検証報告でした。
(参考URL)
ページインサイトの測定方法と表示を改良、主要指標がより見やすく
https://www.facebook.com/business/news/improving-page-insights-to-help-businesses-understand-the-results-that-matter-most