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多言語Webサイトの企画・提案書に!説得力が増す参照先5選

「企画書に強力な説得材料が欲しい!」「だけど信用できるデータってどう探せばいいの?」と、あれこれネットの海をさまよううちにいつの間にか数時間が経過、、、という方は多いのではないでしょうか。今回は、多言語Webサイトの企画・提案書の作成に役立ちそうな統計や数値を公開している参照サイトを紹介してみたいと思います。それではさっそく見ていきましょう。

ターゲット国の基本情報が知りたい!

1. The World Factbook (CIA:アメリカ合衆国中央情報局)

映画や小説などの影響からか、諜報活動を行う謎の組織?といったイメージのCIAですが、実は、世界中から収集した膨大なデータの評価や分析をひたすら地道に行う、世界有数の情報機関だったりもするのですね。そんなCIAが発行している「The World Factbook」は、世界各国に関するさまざまな基本情報を年鑑形式でまとめたデータ集です(ウェブ版は2週間ごとに更新)。
筆者がよく参照するのは、Guide to country profilesのページです。
EUも含め世界268カ国※の主な使用言語や、人口統計、通信、経済状況など、すぐに企画書に引用できそうな幅広い基本情報が掲載されていますよ。

※2018年5月現在

 

世界のIT・インフラ事情が知りたい!

2. 情報通信白書 (総務省)
情報通信白書は、国内外の情報通信分野の動向をとりまとめた年次報告書です。 例えば「図表4-4-2-1 世界における携帯電話およびインターネット普及率の変化」を見ると、世界全体のインターネットの普及率43.8%に対し、携帯電話の普及率は98.6%


さらにアジア太平洋・中東・アフリカなどの新興国では、携帯電話の普及率の割合が圧倒的に高いことが読み取れます。
図表4-4-2-1エクセルシートより抜粋

このような対象国向けにはあらかじめ携帯電話で見られることを想定したサイト構成やユーザビリティ施策の提案が必要になりそうですね。


3. StatCounter Global Stats (StatCounter社)
Webブラウザ、検索エンジンなどのシェアを世界地域別、期間別に見ることができます。フィルタリングしたデータは、jpg、png画像やcsv形式などのエクセルファイルでダウンロードが可能です。


4 . W3Techs (Q-Success)
Web上のさまざまな場面で使われている技術の世界シェアが公開されています。例えば、世界のCMSシェア率を見ると、absolute usage percentage(=インターネット上のWebサイトのうち該当のCMSで構築されている率)、market share(=CMSを利用しているウェブサイトに限定したシェア率)ともWordPressが首位となっています※。
グローバルサイトなど、複数国での運用を想定したWebサイトの企画提案では、どのCMSを導入して一括管理していくかも重要なポイントになりますよね。
※2018年5月現在

現地の感覚に沿ったデザインを提案したい!

5. Colors in Culture (David McCandless)
多言語webサイトのデザイン提案で、ベースカラーの配色は最も重要なポイントです。色彩感覚は各国によって異なるため(文化や生活習慣の違い、瞳の色などが影響しているとも)、日本人目線の感覚だけで進めてしまうのは避けたいところですね。Colors in Cultureは世界各国の人々が持つ色と感情の相関関係を視覚化したチャートです。

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サンプル:青に対する色彩感覚の違い

同じ「青」でも、海外と日本ではずいぶん感覚が異なるのですね。このような客観的な資料をもとにベースカラーを提案してみるのも有効かもしれません。

 

まとめ

いかがでしょうか?信頼できる機関(=信ぴょう性の高いデータ)のソースがあればより説得力が増しますね。これらの資料を参照しつつ、効率的に企画書を作成しましょう。みなさんもぜひ活用してみてください!

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