アメリカはボストンに本社を構える「Lux Research」から、新しい報告書『Foresight 2021:Top Emerging Technologies to Watch(2021年に注目すべき主要技術)』にて、今後10年間で世界に最も大きな影響を与える12の技術が発表されました。同社は、先端技術の事業性の評価や、既存の技術の新たな分野への展開など、技術がもたらす事業機会を客観的な視点で判断するサポートを行っています。
ランキングに挙げられた技術について、わが国でもその技術を使用して事業を展開している企業をピックアップして付け合わせてみました。今後の大きな事業展開ということもあるので、備忘録としてまとめます。
前編となる今回は12~7位です!
12位 合成生物学
組織、細胞、遺伝子といった生物の構成要素を部品と見なし、それらを組み合わせて生命機能を人工的に設計したり、人工の生物システムを構築したりする学問分野。
取り組んでいる主な国内企業:住友化学、三菱ケミカル、クラレ、DIC、味の素、富士フィルム、他
11位 精密農業
データを活用することで、肥料、薬剤、水、燃料等のコストを最小化し、収量の最大化を目指す営農技術。
取り組んでいる主な国内企業:ヤンマー、井関農機、クボタ、アクティブリンク、NTTドコモ、富士通、他
10位マテリアルインフォマティクス
統計分析などを活用したインフォマティクス(情報学)の手法により、大量のデータから新素材を探索する取り組み。
取り組んでいる主な国内企業:三菱ケミカル、住友化学、旭化成、NEC、富士通、日立、他
9位3Dプリンター
3次元データを元に、樹脂や金属を一層一層少しずつ積層しながら、立体物を印刷。
取り組んでいる主な国内企業:リコー、キーエンス、丸紅情報システムズ、ソディック、フュージョンテクノロジー、丸紅情報システムズ、他
8位代替タンパク質
動物性タンパク質の代わりに植物性の原料やその他を使って作られたタンパク質。
取り組んでいる主な国内企業:オーサワジャパン、マルコメ、敷島製パン、丸大食品、丸大食品、伊藤ハム、他
7位シェアードモビリティ
個人が所有するのでなく共有(シェア)することを原則とするモビリティ。 カーシェアリング または 自転車シェアリングなどが大枠として当てはまります。
取り組んでいる主な国内企業:トヨタ、JR東日本、小田急、ソフトバンク、NTTドコモ、スマートバリュー、他
以上です。
9位の3Dプリンターや、7位のシェアードモビリティは、意識しなくても情報として入ってきて何となくどういうことなのかは理解できていたのですが、それ以外については、全く聞いたことが無いことや聞いたことがあるけど、どんなことなのか知らないことばかりでした。なお、各技術についての概要を定義しておりますが、あくまで私個人が知りえたものであり国によっては、微妙に違う定義のされ方もされておりますので、ご注意ください!
さて、6~1位は次回発表いたします。
お楽しみに!