訪日観光客が年々増加していることは皆さんもすでにご存知かと思います。
街中でも英語・中国語などの多言語表記が増えてきましたし、ホテルや観光地のWebサイトも複数の言語を用意するのがもはや当たり前になってきました。そんなインバウンド対応が活発な中、訪日外国人向けのWebサイト制作の参考になりそうなアイデアをいくつかご紹介します。
各言語に対応させるのはもちろんのこと、プラスアルファで外国人観光客にとって親切・便利な工夫がされているサイトを集めました。
東急ハンズ
対応言語:英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語
日本語版のサイトは特集やキャンペーン記事といったコンテンツ中心のつくりですが、海外向けのページはファーストビューに店舗検索があります。実際に観光をしている最中に、真っ先に場所を調べられるのはとても便利ですね。
また、スマホでは現在地からの検索もできるので、土地勘のないユーザーも非常に助かると思います。
店舗情報には、免税やWi-Fiなどのサービスの有無や、可能な支払い方法が明示されています。
現金をあまり持たない観光客もいるので、支払い方法が事前にネットで調べられると安心ですね。
ドン・キホーテ
対応言語:英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語
こちらも、ファーストビューに店舗検索があります。
東急ハンズと同じく、スマホで見ると現在地近くのお店を探せるので、観光客が店舗数の多さに混乱してしまう……なんてことも避けられます。中国語サイトでは、Wechat Payやアリペイといった中国独自の決済方法に対応していることが分かります。
月燈庵
対応言語:英語、中国語(簡体字)、韓国語、タイ語
日本語版が客室紹介を別ページに設けているのに対し、他の言語ではTOPページ内で部屋タイプの一覧が見られるつくりになっています。部屋の設備をアイコンで表示しているのも分かりやすいです。和室は海外の方にとってあまりなじみのない文化だからこそ、必要な情報をシンプルに伝えていて親切なつくりになっているなと感じます。
日本語版ページは、客室の特徴を丁寧かつ情緒豊かに表現しています。これをそのまま各言語に訳してしまうと、海外の方はどうやって部屋を選べばいいのか戸惑ってしまいそうです。
以上、訪日観光客向けに独自の工夫がされたWebサイトをご紹介しました。
これらのサイトはどれも、ただ日本語を翻訳するのではなく、実際に観光客が利用するシーンを考えて作られていると感じました。これからますます増えるであろうインバウンド向けにサイト制作を考えている方の参考になれば幸いです。