世界のブラウザ事情 ~日本・アメリカ・中国・ベトナムの違い~
突然ですが、皆さんは何のブラウザを使っていますか?
インターネット閲覧には欠かせないこのソフト、IEやEdge、Chromeなど様々な種類がありますが、よく使われているのはどれなのでしょうか。また、世界各国で使われているものに差はあるのでしょうか。そこで、2017年9月時点でのシェアを調べてみました。
(調査にあたっては、StatCounterというサイトを利用しています)
■2017年9月日本のブラウザシェア
一昔前はIEがほとんどのシェアを占めていましたが、今や4割近くをChromeが占めるようになりました。
2位になっているSafariを使用デバイス別に見ると、Safari iPhone16.2%、Safari iPad 3.09%となっています。
iPhone/iPadに標準で搭載されているので、Appleのモバイル製品で使用している人が多いと思われます。
IE/Edgeは合計しても2割程度の使用率で、ほぼWindows搭載パソコンでの利用です。
0.7%の人が使用しているSamsung Internetというのは、AndroidのGalaxyシリーズの標準ブラウザの名称です。
9位のSleipnirは日本産のブラウザです。
こうしてみるとかなりモバイル用ブラウザがランクインしているようですが、ではパソコン・モバイル・タブレットの利用者はどのような比率なのでしょうか。
■2017年9月日本のインターネット閲覧機器種別シェア
近年では随分とモバイルやタブレットの利用が増えたように感じられますが、日本ではまだパソコンの利用が7割近くを占めているようです。
■2017年9月アメリカのブラウザシェア
日本よりさらにChromeの割合が多く、IE/Edgeの合計は1割ちょっとになっています。ランキング自体は日本とあまり変わりませんが、日本産のSleipnirの代わりにUC Browserが入っていますね。UC Browserは中国企業UC Web社が提供するブラウザで、中国・インドを中心に普及しているモバイル向け高速ブラウザです。
■2017年9月中国のブラウザシェア
中国のランキングには、あまり見覚えの無いブラウザがいくつかランクインしていますね。
アメリカの9位にも登場していたUC Browserは3位と、かなりの人が使用しています。
QQ Browserは、中国最大のインスタントメッセンジャー「QQ」で知られる騰訊(テンセント)のウェブブラウザのようです。QQは日本でいうLINEのような立ち位置です。Sogou Explorerはシェア約7割の無料中国語入力ソフト 搜狗(ソーゴー)にバンドルされているウェブブラウザです。どちらも日本ではなかなか見かけないブラウザですね。
■2017年9月ベトナムのブラウザシェア
割合に差があっても、今までのどの国も1位Chrome、2位Safariとなっていましたが、ベトナムでは2位にCoc Coc(コック・コック)が入っています。
Coc Cocは、ベトナム企業Coc Cocによって開発されたウェブブラウザです。ベトナム語を使うユーザーおよびベトナム国内のユーザーにとって、扱いやすい独自機能を搭載しているところが人気のようです。
いくつかの国を挙げましたが、国によって使用しているブラウザが異なる場合があることが分かりました。
ウェブサイトは、ブラウザによっては想定した通りの動きにならない場合がありますので、対象とした国次第では現地で使われているブラウザの見え方を確認しなければなりません。
シトラスジャパンでは、場合により対象国で主流のブラウザでも閲覧確認を行っております。
海外在住の方向けのサイトなのに、現地のブラウザで見たら崩れて見える・・・などということがないように、ユーザー目線の多言語サイトを作りたいですね。