シトラスジャパンには、中国人の多言語コーディネーターが在籍しています。
中国と日本、両方の文化を愛しているという彼女に、出身地の「福建省」のことや、日本での生活で感じたことなど、いろいろと聞いてみました。
1)福建省ってどんなところ?
日本人に「福建省といえば?」と聞いたら、ほぼ間違いなく「烏龍茶!」と答えると思いますが、福建省出身のコーディネーターに「実際はどんなところですか?」と聞いてみると、「広すぎてひとことでは言えない」とのこと。
それはそうですよね、Wikipediaで調べてみると福建省だけで人口は3689万人。
広さは121,400 km²で、日本の本州の半分くらいの広さがあります。
中国には海に接していない省が数多くありますが、福建省は海に接していることもあり、伝統的に海外指向が強く、チャンスを求めて国外へ進出する文化があるそうです。現在はアメリカや日本が人気で、成功してお金を稼いで、また福建省に戻って来る人も多いとのこと。地理的には台湾と隣合わせなので、文化的な交流は多く、子供の頃は台湾のお菓子をよく食べていたそうです。福建省の人は台湾への旅行もよく行くそうです。
2)電子マネー・モバイル決済
中国ではモバイル決済が進んでいて、ほとんど現金を持たないと言われています。
ローソンでアリペイでの決済が出来るようになったりと、日本でもどんどん電子マネー化が進んでいますが、中国から来た彼女に聞いてみると、「日本では現金が便利」だそうです。なるほど、まだまだ現金じゃないと支払えないところが多いので、ひとまず現金を持っていれば大丈夫、ってことなんでしょうね。
ローソンのアリペイもまだ利用したことが無いと言ってましたが、「郷に入れば郷に従え」ってことでしょうか。
ただ、日本でちょっと困ると言っていたのは、お財布を家に忘れたとき中国だったらスマホで支払いできるので無くても平気だけど、日本ではわざわざ家に取りに戻らないといけない、ってことで、お財布に対する感覚が中国と日本では随分違うんだなー、と感じました。
日本の現金支払い文化は根強いですが、若い人はどんどん電子マネーへと流れているので、これから確実に移行していくことは間違いないでしょうね。
3)日本の外食事情
「日本はレストランや外食が種類が多く、値段も安くていいでしょう」と聞いてみると、「中国では最近食事のデリバリーが充実していてもっと便利」と言われました。種類も豊富で配達のスピードも早く、外出しないでいろいろな食事が楽しめるそうです。
確かに外食やレストランは充実していますが、デリバリーの種類は少ないですよね。このあたりも、中国と日本では指向が違っているようです。ネット買えるほとんどのものがデリバリー出来るという中国のシステムは、そのうち日本でも波及しそうですね。
このように中国の人に向けたサイトやコンテンツを作るときには、実際の生活に伴った内容や、訴求方法が重要です。
中国の人が見て納得できる、リアルなコンテンツ作りは、シトラスジャパンに是非ご相談ください。