CJ Column

コラム

3密じゃない対話を積極的に

皆さん、「3密を避けましょう」が合言葉になってしばらくたちますが、心の調子はいかがですか。

確実に人に会う機会は減り、会ったときには「これくらい距離をあければいいかな」「換気はできているかな」など注意することに気がそれて、思う存分おしゃべりというわけにもいかないですよね。
なんとなく寂しい、心がもやもやするな、という方に、先日テレビで聞いた精神科医の斎藤環さんのお話をご紹介します。

3密を避けましょう、というのは医学の要請であり、人間同士が親密さを感じるためには3密の環境が重要。面と向かって、お互い空気を交換(エアロゾル交換というらしい)することが心を通わせる要素の一つになるとのこと。

 

しかし、3密を作れない今、人と心を通わせるためにはどうしたらいいでしょう。

 

先生は、「生活の中で対話を増やしなさい」と教えてくれました。
ポイントは、結論を出し合意を目指すことである「会話」ではなく、結論を出さない、とめどないおしゃべりである「対話」を増やすということ。
何気ないおしゃべりは、動物の行動でいうところの「毛づくろい」の役割を果たし、人の心を通わせ、親密さを支えてくれるそうです。
面と向かって会えれば一番でしょうが、対話ならおそらくラインやメールなどでもできますね。

また、電話でのおしゃべりは耳元に相手の声が届くので、親密さが感じられていいのではないかと思います。余談ですが、オレオレ詐欺を信じてしまう人がいるのは、耳元で話されることでより親密に感じられるのも原因だということを聞いたことがあります。

 

家族や信頼できる人間関係が身近にある方は、今回のコロナ禍でも不安はそれほど感じないかもわかりません。しかし、単身で暮らす人や、新しく人間関係を築こうとする人には、なかなか厳しいものがあります。

 

意識して人と対話する機会をもって、精神のバランスを健やかに保って、一緒に頑張りましょう!

K.I  コーディネーター

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