上手なライティングはウェブサイトのユーザビリティーを120%から150%も上げる力を持っています。(※)
英文に関する調査結果ではありますが、再デザインに比べ文字だけを直すので費用はかなり手頃になる割に、その効果は見劣りしていません
それを自分でするための3 つのポイントが下記です。
- 簡潔さ
- 速読性
- 客観性
1.簡潔さ
簡潔な文は、分かりやすく、そして短くまとめられている文です。どのような文章でも簡潔さは大切ですが、ウェブライティングではより重要です。それはウェブの文章は、紙ではないので読みにくく、読み飛ばされ易いからです。
ではどうすればいいかというと、まず脱線した不要な内容を削り、より簡単な言葉を使い、より短い文章に区切り、小さな段落にまとめればいいわけですが。これは練習が必要ですが、下記のように色々とサポートしてくれるサイトもあるので、活用してみてはいかがでしょう。
◆帯3日本語テキストの難易度を測る
◆日本語校正サポート
英語ならWordの文章校正でFlesch-Kincaid Grade Levelが8以下になることを心がけるのも一つ手です。
2.速読性
速読性と言うのはななめ読みのし易さのことで、以下の点に配慮すれば速読性が高まるとされています。
- 箇条書きをする
- キーワードを太字などで強調する
- 補完的なサブヘッドで全文を読まなくても分かるようにする
- 結論から始め文頭だけで理解できるようにする
- イメージなどを使ってテキストを視覚的に分ける
- 一段落に一つの事柄についてだけ書く
要はだらだら長い文章を書かないことです。
3.客観性
ウェブ上の文章は誰がなぜ書いたのか、分からないことも多いので、客観的で信頼できる文章にするため、下記の点に気をつけましょう。
- 宣伝用語の削除
- 過大な形容詞の削除
- 決まり文句の削除
- 根拠のない主張の削除
以上、これら3つのポイントをうまく行うとウェブサイトのユーザビリティーを簡潔さで58%、速読性で47%、そして客観性で27%アップさせる効果があるとされています。(※)Webのリニューアルだけがユーザビリティー改善の決め手ではないので、文章を書き直すと言うオプションも考慮してみてはいかがでしょうか?
出典
※ Concise, SCANNABLE, and Objective: How to Write for the Web
Return on Investment for Usability