Webサイトで、デザイン的なアクセントとしてよく使われる「アイコン」ですが、日本的な使い方が海外では受け入れられないケースもありますので、注意が必要です。幾つかピックアップしたグローバルサイトトップで、アイコンが使われているケースを調べてみました。
■調査した企業
自動車メーカー
TOYOTA(日本)https://www.toyota.com/
フォルクスワーゲン(ドイツ)http://www.volkswagenag.com/
GM(アメリカ)http://www.gm.com/
ルノー(フランス)https://group.renault.com/
IT関連企業
IBM(アメリカ)https://www.ibm.com/us-en/
富士通(日)http://www.fujitsu.com/jp/
ヒューレット・パッカード(アメリカ)http://www.hp.com/country/us/en/welcome.html
アクセンチュア(アイルランド)https://www.accenture.com/us-en/new-applied-now
電機メーカー
エレクトロラックス(スエーデン)http://www.electroluxgroup.com/en/
フィリップス(オランダ)https://www.philips.com/global
サムスン(韓国)http://www.samsung.com/sec/
パナソニック(日本)http://www.panasonic.com/global/home.html
■調査内容
「SNSアイコン」「リンクアイコン」「検索アイコン」「ロゴマーク」「バナー」などを除き、デザイン的に使われているアイコンの数を調べてみました。
IBMは数多くのサービスを整理するためにアイコンを多用していますが、その他の欧米の企業ではデザイン的なアイコンの使用は少なめです。
特にヨーロッパではその傾向が強いようです。
アイコンはメニュー項目を分かりやすくするためにテキストと合わせて使用しますが、適切なアイコンを使わないと逆に分かりにくくなってしまいます。また、日本人的な感覚で選んだアイコンは、海外の人にはピンとこないケースもあります。
例としては「会社概要(About us)」ですが、日本ではビルのアイコンが多く、海外では人のアイコンが良く使われます。
メニューを分かりやすくするためには、アイコンを使う事よりも、適切なラベリング(見出しの言葉を選ぶこと)が最も重要なポイントです。
デザインがシンプルで寂しいので、ちょっとアイコンでも置いてみようか、などと安易な考えてアイコンを置くのは要注意!
デザインも文言も削ぎ落としてシンプルにしていくことが、グローバルサイトに本当に求められるのではないでしょうか。