CJコラム

日本語サイトではOKでも英語サイトではNGな見出しとは

日本語のWebサイトでも、見出しやボタンなどで英単語がよく使われます。
一般的に使われていて、ついつい気軽に使ってしまう英単語でも、本来の意味と違う使い方をしているケースも多く、そのまま英語サイトに使ってしまうと英語圏の人にとって分かりにくいサイトになってしまう場合があるので注意が必要です。

いくつか例をあげてみましたの で、参考にしてみてください。

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①Home

WebサイトのHomepageへのリンクや、パンくずのルートとして使われます。
「Home」という単語は英語圏のサイトでは一般的ですが、最近の傾向としてはヘッダー左上のロゴがその役割になって、「Home」という表記自体は無くなる傾向にあります。

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 ② Page top

ページ上部に遷移するために設置するボタン名称ですが、こちらもそのまま英語サイトに使用しても問題ありませんが、「Top」だけでも十分です。

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 ③ ←Back Next→

前後の記事に移動するボタンで使いますがそのまま英語サイトで使っても問題はありません。
英語圏のサイトでは、「previous(前)」を略した「←Prev Next→」という表現もよく使われます。

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 ④ News

最新ニュースのカテゴリタイトルとして良く使われます。
たまに、古い記事しかないので「News」じゃない表現にして、などという依頼もありますが、英語では新しくても古くても「News」ですので、日本的な「新しい記事=News」という感覚には注意が必要です。

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 ⑤ Topics

ニュースではない「お知らせ」的なタイトルでよく使われますが、本来の意味は「話題」ですので、タイトルとしては曖昧で、そこに何か入るのか分からないという印象を持たれます。英語サイトでは吟味して使う必要があります。

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 ⑥ Information

サイトの更新情報などの見出しとしてよく使いますが、本来の意味は「情報」で範囲が広すぎて、何のインフォメーションなのか分からないという印象になります。サイトの停止情報など注意喚起が必要な場合は「Notice」などの方が明確です。

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⑦ Feature

最近、特集記事などでよく見るようになってきましたが、英語で使う場合には「Feature story(stories)」や「Feature articles」など注目させたい「何か」を合わせて使った方が明確で分かりやすい表現になります。

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⑧ Campaign

企業が発信するキャンペーン情報の見出しとして日本語のサイトでは良く使われますが、この見出しは要注意です。
英語圏の感覚では、ビジネス・マーケティング用語の印象なのでユーザーにとってはそこに何かあるのかイメージしにくい言葉です。
「discount」「sale」「limited time offer」など、ユーザーがメリットを感じるタイトルにする事が重要です。 

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⑨ Forum

学術的な記事をリストした見出しに使われるケースもありますが、本来は「フォーラム(公開された討議の場)」という意味なので、実際に投稿が出来る機能を持ったコンテンツをイメージします。
単純に論文などがストックされている場合は「Archive」や「Library」の方が正しい使い方になります。

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⑩ Coming soon

近日公開予定のコンテンツに使われますが、英語サイトでもそのまま使用可能です。


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⑪ Under construction

インターネット創世記から、メンテナンス中のページに使われる言葉で、英語サイトで使用しても問題はありません。
ただし話し言葉としてはあまり使われないため、口語的な表現が必要な場合は「being renewed」の方をおすすめします。

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 ⑫ Archive

過去記事をリストしたコンテンツの見出しとして使われますが、英語サイトでも同様に使う事ができます。ボリューム感やコンテンツ内容によって「Archives」と「s」が付いたほうが適切なケースもあります。

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⑬ Email

メールアドレス表記として使われますが、英語圏では表示が変遷してきた単語です。
最初は「E-mail」次に「Email」そして現在は「email」と表記するケースが多いようです。

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⑭ No image

画像が無い場合のインフォメーションとして使う事がありますが、手配中なのか、そもそも画像が存在しないのかで、表現も変わってきます。
ECサイトなどで「この商品には画像は存在しません。」というような意味の場合は「no photo available」の方が親切です。

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参考になりましたか?
普段使い慣れている英単語でも、英語サイトで使う場合は、ネイティブにしっかり確認して使用することが重要ですね。

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