CJコラム

訪日外国人の日本での購買事情。

街では引き続き多くの訪日外国人の方を見かけます。訪日の目的が「モノ」から「コト」体験にシフトしてきていると以前、書きました。
とは言え、やはり日本に滞在している間に色々な買い物をすることも目的の一つでしょう。そこで今回は訪日された方が具体的にどんなものを買っているのかをご紹介します。

まず、最初にインターブランドが、毎年出している日本のブランドグローバルランキングを見てましょう。
2018年のランキングは以下の通りです。

第1位 TOYOTA(トヨタ)
第2位 HONDA(ホンダ)
第3位 NISSAN(ニッサン)
第4位 CANON(キャノン)
第5位 SONY(ソニー)
引用元:interbrandjapan

自動車メーカーが圧倒的な人気で、ベスト3を独占しています。その他にも家電メーカーや機器メーカーが上位にランクインしています。
ただ、ブランドの人気が高くても訪日して自動車を購入はしないと思いますので、実際に、どんな商品を購入しているのか見てみましょう。

以前は炊飯器の家電などが人気でしたが、最近の動向はどうなのでしょうか?

2017年の観光庁の「訪日外国人消費動向調査」では、訪日外国人の買い物の消費額は、全体で1兆6398億円でした。
そのうち最も多い6316億円を占めたのが、「化粧品」「香水」「医薬品」「健康グッズ」「トイレタリー商品」です。
化粧品や香水は、安価のものよりも高級品に類するものが購入されているようです。
また特に化粧品は、外資ブランドよりも”安全・安心”な日本製品が人気の理由のようです。
医薬品では、「目薬」が各メーカーとも人気が高く売り上げのトップになっています。
その他の商品では、文房具や100円ショップで購入できる生活雑貨が人気のようです。これは、自分が使用するだけではなく「お土産」としても丁度良いことが理由のようです。

 

また観光庁の「訪日外国人消費動向調査」を受けて農林水産省が、年間の訪日外国人旅行者がお土産として購入した日本産食料品等の購入額を推計した結果、訪日外国人旅行者の買い物(お土産等)額のうち、食料品等は3,456億円となっており、買い物額全体の21%を占めています。
この内訳として、菓子類は1,589億円、その他の食料品等は1,868億円となっています。
こちらも日本ブランドの菓子メーカーの限定品などがお土産として人気のようです。

 

最後に、街中での買い物とは別に空港などの「デューティーフリー」で購入されているものとしては、「ジャパニーズ・ウイスキー」が人気です。
また近年の世界的な加熱式たばこブームに伴い、従来の紙巻きたばこよりも、電子(加熱式)たばこが、売上の上位を占めています。

 

いかがでしたか?
こうした購入動向を見てみると、私たち日本人が海外旅行に行った際の一般的な購入動向と実はあまり違いはないのかな?といった見方もできます。みなさまの何かの参考になれば幸いです。

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