CJ Column

コラム

東京オリンピックとサマータイム

11月に突入し、秋めいた気候になってきましたね。

今年の猛烈な暑さを考慮して、2020年のオリンッピクの暑さ対策の一環として、全国一律で夏の生活時間を1~2時間早める「サマータイム」の導入を検討されることは、皆さんご承知かと思います。早速、導入した場合のメリットとデメリットが議論されていますが、その内容は私たち日本に暮らしている人々への影響のものが多いと思います。しかし導入の理由がオリンピックですから、この期間に訪日する外国の方にも大きな影響が予想されます。どんなことが想定されるか考察してみます。

まず、日本と時差の無い国は韓国などの一部の国になります。サマータイムが導入されれば基本的に訪日した際には、自国からの時差にサマータイムの時間が追加されます。さらに欧州と北米では既にサマータイムが導入されていますよね。
例えばロンドンからの訪日は9時間。ニューヨークから訪日すると15時間の時差になります。通常よりもかなり時差がある状態で訪日する事になります。
訪日してからの移動などにも大きく影響が出そうですね。空港や交通ターミナルでの情報共有が大切になりそうです。

このポイントをクリアできれば、後はメリットを享受できそうです。
例えば、通常の時間の猛暑のタイミングをさけて、まだ涼しい時間帯に移動や観光がし易くなると考えられます。
また、明るい時間からの夜になりますのでレストランなどの飲食は、大きく需要が伸びると思われます。(この時期に訪日される方は、オリンピックに関連した観光の方が多いでしょうから、日本在住の方の様に「明日の仕事」をあまり考えなくても良いでしょう。)

こうしてみると、東京オリンピックに関する観光目的の訪日外国人の方にはサマータイム導入はメリットがありそうですね。
インバウンド需要にもプラスに働きそうです。

しかしこのメリットを確実にビジネスに結び付けるには事前の準備を用意周到に行う必要がありそうです。
訪日してからの情報共有にとどまらずWEBやモバイルなどのデジタルツールでの事前の情報提供などがポイントとなるでしょう。
本当にサマータイムが導入されるのか推移を見ながら、事前の対応策を準備しておいたほうがビジネスチャンスをつかめるかもしれませんね。

O.M  プロデューサー

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