世界の「大売出し」SALE事情。
蒸し暑い毎日が続きますが、夏のボーナス商戦、お中元セールの準備に忙しい販促担当の方も多いかもしれません。最近では、店頭だけではなくECサイトでのバーゲンセールの準備に追われてる方もいることでしょう。今回はそんなバーゲン・セールについてのお話です。
日本では夏のバーゲン、年末商戦などがセールの時期ですが、世界ではいつ頃がセールの時期なのでしょうか?簡単にご紹介します。肩の力を抜いてお読みください。
「夏のセール」
最初に「夏」」のセールです。
まず、アメリカです。アメリカは7月4日の独立記念日から8月初旬にかけてが、夏のセール時期になります。
次にフランスです。6月最後の週の水曜日から約1ヶ月がバーゲンシーズンです。フランスで普段は割引セールなどが少ないので、この時期の消費者の購買意欲は非常に高くなります。
欧州からもう一つ、イタリアです。イタリア語でバーゲンは「SALDI(サルディ)」と呼び、セールをしないイメージが強いイタリアの高級ブランドも参加します。シーズンはもう少し長く、7月上旬から8月下旬までです。
アジアに目を向けるとこの時期は、何といってもシンガポールです。6月上旬から8月中旬にかけておこなわれる「グレート・シンガポール・セール(GSS)」が大規模なバーゲンです。それこそ国を挙げてのセールの様で、高級ブランドからサービス業分野までこぞってセールを行います。
「秋から冬のセール」
秋から冬にかけては世界的にも有名なセール時期があります。
アメリカでは、11月の第4木曜日の「感謝祭(サンクスギビングデー)」の翌日から2月頃までが、冬のバーゲンの開催時期になります。特に、11月第4金曜日の「ブラックフライデー」は、最近では日本の大手量販店でも導入の動きがありますのでご存知の人も多いかもしれません。「ブラックフライデー」の意味はどんな店も必ず黒字になるということからきていると言われています。この「ブラックフライデー」の後には、オンラインショップの大幅な値下げがおこなわれる「サイバーマンデー」があります。
オーストラリアでもこの時期には「クリックフレンジー」という大規模なオンラインセールがあります。
そして最後に中国です。世界最大規模と言われる11月11日の「独身の日(シングルデー)」に行われるセールがあります。中国国内の有名なECサイトが一斉にセールを展開し、その売上はブラックフライデーとサイバーマンデーを合わせた以上の規模と言われています。また春節(旧正月)前は消費が活発になるのは皆さん良くご存じだと思います。
以上、簡単ですが世界の商戦シーズンをご紹介しました。今やECサイトを通じて国境を越えた消費者の購買活動が行われています。世界のセールシーズンをターゲットにした販促活動のご参考になりましたでしょうか?