CJ Column

コラム

ブレインストーミングがもたらす夢の世界

昔ながらの日本のビジネス会議が開かれている場を想像してみてください。
そこで一人の参加者が、いま直面する危機をどのように解決していくかという考えを次から次へととめどなく話し始めました。その様子を見て回りの参加者たちは最初、彼は頭がおかしくなったのかと疑いました。しかしやがて、これは、かの有名な「ブレインストーミング」だと気づいたのです。1950年代、ある広告会社の重役が発明した創造的な思考プロセスです。

チャンスとあらば即興演奏をやってのけるジャズミュージシャンのように、やがて会議の参加者たちは、慎重さや常識を頭から放り出して、頭に浮かんでくる考えをどんどん披露し始めました。出てきた考えはすべて、どれも大切に書き留められました。決して批判はしない、誰もばかにしない。いつのまにか、皆がお互いを鼓舞しあって、立派なクリエイティブシンキングが実践されていたのです。奇妙で、実現困難で、突拍子もないアイディアばかりなのに、計画性や生産性、コストなどといったビジネスの世界で当然検討されるべきことは度外視して、皆で共有されました。

やがて興奮が収まると、彼らはアイディアのリストを眺め始めました。そのほとんどは、ばかばかしいもので、皆で優しく笑い合いました。しかし、その中に、驚くべき鋭いアイディアが2~3個、まるで埋もれた金塊のような輝きを放っていたのです。

思いがけない嬉しい出来事によって見出された革新的なアイディアは、まず社員の視点を変え、やがて彼らの会社の利益を大幅に拡大させました。続いてそれはビジネス革命へと発展し、新しいパラダイムを立ち上げて世界を変容させるまでになったというのです。

そうして大成功した彼らは、何年か経った後にふと昔を思い返して、もっと早くブレインストーミングをやっていればよかったなぁ、と思ったということです。

J.M  アメリカ人コピーライター

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