Google翻訳や翻訳ソフトは、長い文章でもほぼ一瞬で日本語から英語へ変換してくれます。
10000字の文章を人間が翻訳すると、プロの翻訳者でも2.3日はかかってしまい、時間優先の仕事の際にはプロの翻訳者に頼むかどうか迷ってしまいます。機械翻訳が便利だとわかっていても、人力の翻訳に頼ってしまうことの理由として大きいのは、機械翻訳に誤訳があった場合、一から見直していかなければならないことでしょう。便利で使ったつもりでも、逆に手直しに膨大な時間がかかってしまい、本末転倒となることは誰しも避けたい事態です。
ポストエディットについて以前にコラムを書きましたが、少なくとも現在では機械が翻訳処理した結果を翻訳者が見直しをしていくことが必須です。自動翻訳はしょせん機械なので「同じ誤ち」を正確に何度でも繰り返してしまいます。「機械翻訳はまだ使えない」「結局は人間の方がよい」と思ってしまうことも一理あると考えざるを得ません。
しかし、自己学習型の機械翻訳であれば、人間がポストエディットした結果を即座に反映してくれます。
修正された翻訳を最新の正しい情報として反映してくれるのです。
こうした翻訳の更新や修正に適応してよりよくなった翻訳を返してくるシステムがAdaptive MTという適応型機械翻訳です。
機械翻訳エンジンをベースとしつつも、利用者の求める文章へ適応していく技術が使われはじめています。
専門性の高い分野に特化した文章作成には力を発揮しそうです。