CJコラム

スシは素晴らしいがフィードバックはもっと素晴らしい


日本で暮らし働いている西洋人の多くは、西洋式のフィードバックを求めている。
彼らの故郷では、フィードバックを送り合うことは、あらゆる知り合いや友人との毎日のコミュニケーションで当たり前のものである。しかし、多くの日本人はそれが必要であるとは思っていないようだ。

フィードバックとは

・ある事柄がうまくいっているかどうか、相手に伝える情報または意見。(出典:Cambridge Dictionary)
・人の言動・行動に対しての現状の良し悪しについてのコメントで、相手がもっとよくなるのを助けるために行う。(出典:Macmillan Dictionary)


西洋人が日本でフィードバックがない場面に初めて遭遇したら、何か大きな問題が起こっているのではないかと思ってしまうかもしれない。
なぜなら、彼らの故郷ではだいたい、沈黙もしくは「サイレント・トリートメント(何も反応しないこと)」は大きな問題や敵のためにとっておくものだからだ。フィードバックをしないと、相手を困惑させたり、誤解を招くおそれがある。

ジャパン インターカルチュラル コンサルティングのセミナーでは、フィードバックの欠如が、日本で働く西洋人の直面する困難の2番目に挙げられている。日本人にとっては気づきにくい目に見えない文化の壁であるが、西洋人の頭を絶えず悩ませているのだ。

 

フィードバックに対する西洋人の見方を表した言葉:

我々は皆、フィードバックをくれる人を必要としている。それにより自分を改善していく。(ビル ゲイツ)
フィードバックはチャンピオンの朝食である。 (ケン・ブランチャード)
コミュニケーションで最も大きな一つの問題は、行われたと錯覚することだ。(ジョージ バーナード ショー)
普通にフィードバックすればよい。演劇のレビューのようにではなく。 (エド バティスタ)


https://www.flickr.com/photos/155754835@N04/35914109702

西洋人にとって、思ったことを口に出すことは呼吸するのと同じくらい自然なことで、フィードバックがポジティブでもネガティブでも大歓迎だ。
自分が前進するためには絶対欠かせないものだとわかっているからだ。

 

今度、職場にいる西洋人をハッピーにさせたいなら、スシやお酒は必要ない。
ポジティブもしくはネガティブなフィードバックを送ってみよう。
本人が改善するために必要な情報を教えてあげるのだ。
そして、彼らの働きぶりがどんどんよくなっていくのを見届けよう!

最新5件の記事