翻訳会社に限った話ではありませんが、何かしらのサービスを初めて利用するときに
どういった基準で選んでよいか分からず悩むことはよくあることでしょう。
今ではほとんどの翻訳会社が自社のホームページを持っていて、それを見れば大抵のことがわかります。
翻訳会社には得意な領域があり、技術的な専門分野から医学的な分野、法律や公的文書など、それぞれ翻訳会社ごとに強みを持っています。
もし、あなたがこれから依頼しようとしている原稿の内容と照らし合わせて、たとえば、[専門技術翻訳]とWeb上で検索すれば、いくつかの翻訳会社がヒットするでしょうから、そこから実績・料金・スピード、もうちょっと言うとホームページがカッコイイとか、説明手順がわかりやすいとか、一般的な基準で選んでゆけば一丁あがり、まあ、ヘタな翻訳会社にあたることはないでしょう。
でもちょっと待ってください。もう少し時間をかけて調べてみると、あれ?って不思議に思うことが。。。
例えばWeb上で検索するといつも上位に登場する大手の「R社」、翻訳サービスランキングサイトで少なくとも直近3ヶ月間以上も1位の「K社」、同じサイトで2位と3位は実は同じひとつの会社で、同じく5位は「R社」が持ち株会社だったり、さらに「K社」は先の翻訳サービス以外にも技術翻訳と契約書翻訳の少なくとも3つのホームページを持っていて、驚くべきことにそれぞれの3分野の翻訳ランキングサイトでもすべて1位となっています。
いったい誰がどうやって選んだのでしょう 。
インターネット広告や自社サイトに投資することは企業として当然のことで自信の表われでもあるとも考えられますので、こういう会社がダメとは言えませんが、少なくとも翻訳会社ランキングサイトは第三者の意見を集約した「食べログ」的なものではなく、固有の翻訳会社の自社サイトへ誘引させるためのカラクリ、ランディングページ程度に考えたほうが良いかもしれません。
広告とは言えユーザーをその気にさせる、ちょっとした落とし穴とも言えるのではないでしょうか。