CJ Column

コラム

異なる文化、異なる感覚 ~文化の違いに応じたローカライズ~

直接的、間接的コミュニケーションの嗜好は文化によって様々な傾向にわかれます。
ある文化では、衝突を避けた婉曲的な立ち振る舞いの傾向として、また、別の文化では、目的に直接的に到達する傾向として表現されます。

著名な言語学者であるデボラ・タネンは、直接性というものは「ある文化と異なる他の文化とでは、それぞれの視点の違いから大きく異なる要素として受け止められ、それは混乱や誤解の原因ともなりうる。」と語っています。異なるマーケットに向けてコンテンツを制作しようとする際、こうした文化的違いに応じたローカライズの必要性というものが浮き彫りになるのです。

<直接的コミュニケーションのスタイル>
直接的コミュニケーションは、アメリカ、オーストラリア、ドイツといった個人主義が重視されている文化的な多民族国家においては一般的なコミュニケーションスタイルです。
これらの国々は人種のるつぼでもあるため、あるべき想定への共通理解を人びとは共有していません。
そのため、話し手や書き手は、当然という考えを排して、誰もが理解できる方法でコミュニケーションすることを目指す必要があるのです。
直接的コミュニケーションスタイルをとる人たちの間では、コミュニケーションの目的は、情報を与えること、得ることです。
感覚や感性よりも、コミュニケーションにおける文字通りの真実性と効率性に価値がおかれているのです。

 <間接的コミュニケーションのスタイル>
間接的コミュニケ―ションは、相互依存と社会の関係性を重視する日本、インド、サウジアラビアのような国々において一般的なコミュニケーションスタイルとなります。多くの場合、これらの国々では無意識の期待が深く人々に共有されているのです。
間接的コミュニケーションスタイルをとる人たちの間では、協調性の保持や相手の顔を立てることが、コミュニケーションの目的となります。
衝突、緊張関係、気まずい状況を避けようとし、否定的な情報を直接的に伝えることは、失礼で粗野なことと感じるのです。
それはビジネスの場でも同じことが言えます。
伝えたいメッセージが長くて明確でないとき、間接的コミュニケーションは直接的コミュニケーションに比べて、その状況に寛容に順応します。意図する内容の伝播とは、言葉だけではなく、話の間、口調、含意、控えめな言い方、話の文脈から、広く共有される相互理解によって
時間をかけつつ言葉以外の手がかりを探ろうとするのでしょう。

<ローカライズの必要性>
結論としては、直接的コミュニケーションスタイルの文化を持つ外国人と効果的にコミュニケーションするためには、広告、販促、Webコンテンツ、記事、ビジネスでのコミュニケーションに関わらずですが、文化的違いを摺合せていくことがその一助となります。
この点こそが、経験豊かで多文化的な多言語制作会社が他とは一味違う優れたサービスを提供できる強みなのです。

「異なる文化、異なる感覚」シリーズ、次回の連載記事もお見逃しなく。

 

参考資料

https://www.watershedassociates.com/learning-center-item/direct-communication-vs-indirect-communication.html
https://www.ombudsassociation.org/Resources/IOA-Publications/The-Independent-Voice/November-2012/The-Impact-of-Direct-and-Indirect-Communication.aspx

J.M  アメリカ人コピーライター

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