世界に発信するなら要注意!これだけは絶対NGなクリエイティブポイント
海外向けサイトで常に細心の注意を払っているのが、他言語圏の文化で絶対にNGなデザインもしくは画像のチェックです。
最近ですと分かりやすいのが「ドイツ語圏でナチスに似た軍服」でしょうか。
早速、幾つかピックアップしながらご紹介させていただきます。
ハンドサイン系
日本ではよく使うピース。海外でも多くの国ではVictoryのVを連想させるポジティブなポーズですが、ギリシャでは犯罪者に対して2本指でものを投げつける文化があったことからNGになるようです。イギリスやオーストラリア等の一部の英語圏では、裏返すと性的侮辱を意味するようになります。
引用元
http://news.livedoor.com/article/detail/9154551/
※銃社会であるアメリカでは、銃を連想させるポーズは特にNGです。
落ち込んでいる表情も良いイメージではない
よく日本の広告ページで見かける「ビフォーアフター」として用いられる、暗い顔をした表情から一転、明るい表情へ変わるイメージ画像ですが、そもそも暗い表情の顔をWebに掲載するのは避けるべきです。海外向けの広告ページを創る際は、結果の仮定は掲載せず、明るい未来の結果のみを掲載しましょう。
宗教は特に注意するべき
海外の宗教に対する関心は非常に高いので、注意してください。
特に宗教と動物との関連は表示に高いので、動物を絡めたクリエイティブを作る際は注意が必要です。ご存知かもしれませんが、ヒンドゥー教は牛や象を神聖な生き物として崇めていたり、イスラム教は豚を不浄な生き物としています。
引用元
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9F%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%BC
文化、宗教と少し重い話になってしまったので、最後は少しカジュアルな話にしたいと思います。世界一性に寛容な日本でもハラスメントは、大いに問題になりますが、受け取り方によって誤解をまねく素材の使い方にも触れてみましょう。
ロングブーツはNG
最近でもファッションとして人気のロングブーツ。巷ではニーハイブーツなどと言われていますが、欧米では売春婦のスタイルということで定着があるそうです。
スカート丈の短い女性は何となく分かるんですが、まさかブーツまでも、、、
欧米の方には、無難にジーンズスタイルを用いた写真が良さそうですね。
ちなみに、イタリアでは高いヒールの女性も売春婦のスタイルとしてイメージされています。このように、ファッションにも細かい気配りが必要ですね。
まとめ
先述したとおり、各国にネガティブな表現は多様に存在しています。ましてや文化や宗教なども関わってくるので、我々日本人の観点のみでクリエイティブを決めることはやめておきましょう。
正直なところ、私もネイティブスタッフに「何故この画像を使うの?」と怒られることもありました。フィードバックを聞いてみて、日本人は意識しないようなものが結構あるのが事実です。我々が想像している以上に、海外の人たちは敏感なのです。
ネガティブな画像を発信することで、現地ユーザーの信用を失うことになりかねません。そのような事態を避ける為に当社では、ネイティブによるネガティブチェックを行うなどして、ネイティブ視点の制作に努めています。