見た目が10割 ~デザインを発注する際の注意点 vol.2~
「デザイナーにどのように頼めば良いかわからない、、、」
制作会社とのやり取りがうまくいかない、とお悩みの声を良く耳にします。ではまず最初に、どのような情報を提供すれば、正しいスタートを切れるのでしょうか?
結論から申し上げましょう。
みなさんが制作会社(デザイナー)につたえるべきことは2点だけです。
1.目標を明確に伝えること
目標とは、みなさんの会社が抱えている「課題」を解消させることを指します。たとえばその「目標」が「ブランドイメージを向上させたい」と「売上をアップさせたい」ではデザイン開発の着手方法が異なります。
まれに、リニューアルのヒアリングの現場で「今のデザインに飽きたから」「テイストが古いから」変更したい、といった旨の理由をおっしゃる方がいらっしゃいます。単純に言葉が足りないだけなのかもしれませんが、それは結果としてデザインを変えること=「目標」になってしまっていませんか?
デザインはあくまで課題を解決するための「手段」にすぎません。
まずは、どのようなメリットが顧客にもたらされるのか、自社がどのような成果を出したいのかを明確にしましょう。
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□制作の目標(自社の認知度向上、売上UPなど)
□主なターゲット層
□(自社のサービスが)ターゲット層に対してどのようなメリットがあるのか
□競合他社と差別化できること(アピールポイント)
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2.希望のイメージをより具体的に伝えること
何度修正を繰り返しても希望通りのデザインが上がってこない。仕上がりになんとなく違和感がある、、、ということは、逆に言うとみなさんの中には既にある程度完成されたデザインの方向性やイメージがあるはずなのです。それを伝え切れていないところにすれ違いの原因があるのかもしれません。
依頼や修正指示の際に「もっと格好よく」「もう少し派手に」といった感じの抽象的な伝え方をしていませんか?それだけではデザイナーとのコミュニケーションとしては不十分です。課題や問題点をより具体的に伝えてみてください。
たとえば、希望するイメージに近いテイストの画像やレイアウト、あるいは競合他社のサイトをサンプルに添えるのも有効です。
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□おおまかなデザインのテイスト(モダン、ポップ、スタンダード、高級感)
□取り入れたい色のイメージ(コーポレートカラーやロゴと合わせたい、など)
□メインビジュアルに取り入れたい画像とその理由
□競合他社のサイトから、参考にしたい点
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いかがでしょうか。デザイナーとのコミュニケーションに、デザインの専門的な知識や技術は必要ありません。
デザインを通して、何を解決し、何を得たいのかを整理して具体的に伝えることが、良い結果に繋がっていくことでしょう