CJコラム

AMP対応でモバイルアクセスを逃さない!

モバイルでgoogle検索をしていると、URLの横にカミナリのようなマークがあるページが存在するのをご覧になったことがあるでしょうか?
このマークがあるページを開くと、他のページよりもずっと早く閲覧できることに気付いている方もいらっしゃるかもしれません。これは、Googleが推進している、AMP(Accelerated Mobile Pages)というサイトをモバイルで見たときに高速で表示する技術です。
例えば前回のコラムを、通常ページのほうでアクセス速度の計測をしてみると、すべての表示までにおよそ3.2秒かかります。ところが、AMP対応したほうのページを開くと、かかる時間は約0.9秒と4倍弱も高速に表示されるのです。
Googleの調査によると、モバイルサイトの読み込みに3秒以上かかる場合、53%のユーザーがアクセスを止めてしまうといいます(2017年2月発表)。
AMPに対応することで、滞在時間や回遊率が上がる可能性やSEOで有利になる可能性があるのです。
また、Googleでの検索時にAMP対応と表示されるので、競合のページよりアクセスされやすい可能性もあります。

しかしながら良い事ばかりではなく、AMPにはデメリットもあります。

まず、この速さを実現する為に、決められた構成やタグ、インラインCSSで作成する必要があり、容量も制限があります。また、動的に動くものについては、許可されたものしか使用できません。その結果、複雑なデザインは実現できないこと、カスタマイズされた動作は実現できないこと、導入に工数がかかることがデメリットとして挙げられます。
また、Google検索結果にあるAMPページへのアンカーは、Googleのキャッシュを参照するため、アクセスカウントが発生しません。
そのため、Google AMP Client ID API を設定してAMPページと非AMPページをまたいでアクセスしたユーザーを同一視するように設定しなければ、サイトのアクセスがアクセス解析ツール上は減って見えるということが起こりえます。

上記のようにデメリットもあるとは言え、AMPの表示速度はとても魅力的です。
デザイン性よりも表示速度や検索性が求められる記事ページなどはAMPに向いておりますので、もしまだAMP未対応のサイトをお持ちであれば、導入を検討されてみるのはいかがでしょうか。

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