CJコラム

「ウェブ解析士認定試験」を受けてきました!~試験対策やその後~

日頃の業務でサイトの解析・提案などを行っているものの、過去の雛形のトレースだったり、手探りの自己流のフォーマットだったりと、もう少し基本的なところから勉強しないとといけないな~、と考えていたところに人から紹介をうけた「ウェブ解析士」の資格。
2018年末時点で30,000人以上が受験し、すでに20,000人以上が資格を取得しているという隠れた人気資格ですね。
2019年のテキストは450ページもあるうえに内容もみっちり詰まっていて、なかなか手強い印象ですが、がんばって試験を受けてみました。

 

■ウェブ解析士とは


以下ウェブ解析士協会サイトより引用です。https://www.waca.associates/jp/wac/about/

ウェブマーケティングに必要なスキルは、単にアクセス解析の知識だけでなく、「観測すべきKPIの設定」「事業に則した現状分析および目標を達成するための計画立案」「プロジェクトのファシリテーション」等、多岐にわたる能力が求められています。
しかし、これまでこれら専門的知識と実践的スキルを習得できる環境も、習得した人材を評価する仕組みもありませんでした。
一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)では、こうした現状を問題視し、実務で活躍できるウェブ解析士の育成が急務と考え、成果につながるウェブ解析ができる人材を育成するための認定資格を設け、講座や認定試験を実施しています。

 

■どんな試験?


当初は上級資格の試験しか無かったそうですが、基本的な用語が分かっていない人があまりに多いので、初級の扱いでこの資格を設けた、と講師の方が言ってました。確かに、ウェブ解析の基礎知識と基本用語を広く浅く扱っていて、覚える範囲がとても広いですね。

 

■どのくらい難しい?


ウェブ解析士の合格率が公表されています。
https://www.waca.associates/jp/wac/about/pass-rate/

いままでの累積で69%。
それほど狭き門ではなく、ちゃんと勉強したら合格する試験というイメージでしょうか。
ただ、2019年版からページ数が一気に増えましたので、合格率は変わってくるかもしれません。

 

■試験対策


まずは449ページある公式テキストをすべて読破するのが最低ライン。
なかなか読み進まないので先に試験日を決めてしまい、残り1ヶ月になった段階で毎日読むページ数のノルマを設定、Googleのスプレッドシートで進捗管理を行いました。試験の1週間前にテキストは読み終わって、残り週間で公式問題集を実施する、というプランです。

一日のノルマが16ページだったのですが、このハードルが想像以上に高く、平日読めない分が毎週末には40ページ、60ページ、100ページとノルマが溜まっていきました。たまたま今年のゴールデンウィークが10連休だったので、この勉強に当てることができ、なんとかこのノルマを解消できました。

次のステップは問題集ですが、テキストを読んだだけではほぼ解けません。(まあ当たり前ですが・・・)

試験はテキスト持ち込み可というシステムなので、暗記するよりも問題の答えのあるページをいかに早く探しあてるかということも試験対策として行いました。テキストの目次を暗記するようなイメージでしょうか。また計算問題もありますので、使いやすい電卓のチョイスも重要です。ちなみにスマホは持ち込み不可ですのでご注意を。

 

■試験当日、セミナー


試験前セミナーも受講しました。
そこで最後の試験対策と思っていたら、試験お構いなしの実践的なワークショップ形式のセミナーで、いろいろな職種の人の話も聞ける良い機会でしたが、まったく試験対策にはならず、それを期待して受講した人はほとんど合格できなかったみたいです。
事前にテキスト読み込み、模擬試験を行っている人は合格できたようで、私も(G.Wを潰した)努力の甲斐あって無事に合格できました。

ちなみに試験の問題数は多く、テキストを頼りにしていては時間切れになってしまいます。
分かる問題からどんどん解いていって、分からない問題だけあとまわしにしてテキストで調べるという方法で臨みました。
問題集の問題がそのまま出ているケースもあったので、問題集を解いておくことはとても重要ですね。

合格はその場で分かりますが、その後レポートを出さないと認定書はもらえません。

 

■レポート提出


Google Analyticsのアカウントをもらい、管理画面にログインして、指定のプロパティとビューを選択、指定の数字を拾うためにセグメントを設定して絞り込んで、各要素の数字をレポートに落としていきます。
セグメントの絞り込み機能を使ったことが無い人は、ちょっと難しく時間がかかるかもしれません。私も今まで何となくしか使ったことが無かったので、少し時間がかかってしまいました。

指定の要素の数字を洗い出してそれを表にまとめて、そこからの気づきや改善ポイントをまとめて、レポートは完成です。
全部まとめるのに丸一日くらいはかかったでしょうか。

ちなみに「初級 Google アナリティクスレポーティング講座」を受講すると、レポート提出が免除になるという仕組みもありますので、Google Analyticsについても基本から学びたい!という人はその方法もあるかと思います。

 

■資格取得後


日頃から使ってないと、試験で覚えた言葉はすぐに忘れてしまいますね。資格を取ったからといって、急に何かが変わる訳ではありませんが、少し自信にはなります。良く使われるメジャーな言葉については内容をしっかり学んだので、クライアントに対しても堂々と使えるようになるし、ステップアップを考えている人には一つの心強い武器になるのではないでしょうか。

この資格は毎年更新が必要ということですので、常に勉強は欠かせないですね。
資格を取ることで、Google Analyticsの管理画面を見るのも少し楽しくなると思います。

 

国家資格などではないので、これにより何か特別な仕事ができるわけではありませんが、これからウェブマーケティングが重要になっていくなかで「ウェブ解析・マーケティングの知識を体系的に学べる」という点で大きなメリットのある資格ではないでしょうか。

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