Googleトレンド活用!キーワードのトレンドを調査して見えてくるものとは(2)
前回は「テーマパーク」「麺類」「季節の食べ物」「お酒」について、1年間のキーワードの傾向と消費者行動との関連を見てみましたが、今回はSNS投稿での活用方法を見てみたいと思います。
■投稿する内容のキーワードを調べる
FacebookやTwitterでのSNS運用において、リーチやインプレッションなどの配信数はフォロワーの興味と合致しているか、ということが重要ですが、世の中で話題になっているキーワードかどうかも、配信数に大きな影響を与えます。
投稿内容を検討する際には、その投稿時期にどのようなキーワードがよく検索されているのかを調査しておくと良いでしょう。
たとえば、夏の記事を書こうとしてテーマを考えているときに「すいか」「かき氷」「ビール」とテーマを絞ったとします。
これをGoogleトレンドで2018年の傾向を調べてみるとこのような結果に。
お盆の時期であれば、「かき氷」がトップで「すいか」の16倍、一年通して検索数の多い「ビール」よりも検索数は多いという結果になっています。「すいか」は風情がありますが、実質的な効果を狙うのであれば、ここは「かき氷」にテーマを絞った方が良いでしょう。もちろん「すいか」農家の方のSNSで、「すいか」好きなフォロワーがたくさんいる、という場合は別ですが。。。
■リーチやインプレッションが伸びた投稿のキーワードを調べる
思いもよらない投稿が配信数を伸ばすということも時々あります。
たとえば、「入社式」の投稿が思ったよりも伸びたというケースで、Googleトレンドで「入社式」を調べてみると、4月1日に突出していることが分かります。
これは逆に言うと、入社式の投稿を1週間後に行っていてはダメだ、ってことですね。
SNSはその瞬間の旬な話題が求められています。
■複数ある表現ではどれが良いのか
同じ商品でも表記の方法が複数ある場合があります。どの言葉を使うかで、配信数にも大きく関わってきますので、キーワードは慎重に選ぶ必要があります。
よくあるのは英語と日本語。
パソコンの有名ブランド名で比較してみましょう。
パナソニックの有名な「Let's note」ですが、日本語だと「レッツノート」なので、やはり英語のほうが表記はカッコいいですね。
でも検索数で比較すると、カタカナの「レッツノート」の方が8倍の検索数があることが分かります。
ではLenovoの「ThinkPad」ではどうでしょう?
なんとこちらは、英語表記の方が25倍も多いという結果になってしまいました。
単純に商品名は英語よりもカタカナの方がいい、とは言えないという結論ですね。
ThinkPadは国際ブランドですが、今回の調査範囲は日本国内のみですので、日本人にとっても英語の「ThinkPad」のほうが馴染みがある、という事でしょうか。
ThinkPadを長年使っている私もそのうちの一人ですが。
Googleトレンドは簡単に使えるけど奥深いツールですので、SNS投稿の際にも活用してみてはいかがでしょうか。