Googleトレンド活用!キーワードのトレンドを調査して見えてくるものとは
■Googleトレンドとは
Googleトレンドは気になるキーワードの傾向を調査出来る、マーケティングに使える解析ツールですが、気軽に使えて注目のキーワードなども分かり、エンタメ的な側面もあります。調べたいキーワードが「特定の期間」「国や地域」「トピック」「カテゴリ」などで調べられ、5つまで比較の折れ線グラフで表示してくれるので、どのキーワードが人気があるのかなど、一目瞭然で分かります。2017年1月1日から12月31日、1年間の日本国内での検索数について、いくつかキーワードを調べてみました。
■テーマパーク比較
国内テーマパークの入場者数ベスト3の、「ディズニーランド」「USJ」「ハウステンボス」の3つのテーマパークを比較してみました。
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」よりも「USJ」の方が検索数が多かったので、今回は「USJ」を選定しています。
ディズニーランドは春休みの3月に「春のキャンパスデーパスポート」のキャンペーンを行い、一年間で最も混む月と言われていますが、検索数もその期間がピークです。
2017年の入場者数は、東京ディズニーランド・東京ディズニーシー(TDR)が約3000万人、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが約1460万人、ハウステンボスが約289万人と、検索数の比率にかなり近い数字になっています。施設の人気度もGoogleトレンドである程度つかめるという結果がでてますね。
■人気麺類比較
みんな大好きな「ラーメン」「うどん」「そば」を比較してみました。
検索数の山はゴールデンウィークと夏休みで3つとも同じです。お休みの日に食べに行くお店を検索をしている行動と考えられますが、年末だけ「ラーメン」と「そば」が急上昇します。これは年越しそばの影響だと思いますが、「そば」だけじゃなく「ラーメン」も同じように検索数が上がるのが面白いですね。最近は「年越しラーメン派」も増えているということでしょうか。
「ラーメン」が「うどん」「そば」の3倍の検索数がありますが、食べログの全国登録店数を調べると、ラーメンが51,153店、うどんが28,300店、そばが29,500店で、検索数ほどの差はありませんが、傾向としては似ています。
■季節の食べ物
季節により変動が大きいと考えられる食べ物、「おでん」と「かき氷」を比較してみました。
検索数が逆転するのは5月はじめと9月はじめです。
かき氷は季節変動が大きく、ゴールデンウィークあたりから少しづつ増えはじめて、7月に入って一気に上がり、9月に入ると一気に下がります。それにくらべて「おでん」は季節変動は少なめです。コンビニのおでん販売が8月はじまることもあり、8月からじわっと上がり始めます。ただ12月になると一旦減り、1月にまた上昇します。12月は華やかなシーズンなので、地味なおでんは売れない季節なのかもしれませんね。
■お酒
おうちでも居酒屋でも良く飲まれる「ビール」「ワイン」「日本酒」について調べてみました。
「ビール」は季節変動が大きく、ゴールデンウィークと6月はじめにピークがあります。
「ワイン」と「ビール」の検索数は4月に入ってから「ビール」が上回り、10月に入ると「ワイン」が逆転します。「ビール」のピークが6月はじめというのは、ちょっと早いように感じますね。何が原因だったかは「関連キーワード」を調べると分かります。
ゴールデンウィークはビールフェスの影響、6月はじめのピークはビールの値上げが原因だったのですね。
「ワイン」のピークはボジョレー・ヌーボー発売の11月第3週とクリスマス前なので、これは予想どおりです。10月にもうひとつ山があるので関連キーワードを見てみると「ハーヴェイ ワイン スタイン」でした。これは「ワイン」とは別の理由ですね。日本酒のピークは年末で、その時期だけ「ビール」を逆転します。やはりお正月には日本酒を飲みたいという日本人の気持ちが現れているのではないでしょうか。
■まとめ
検索キーワードのトレンドは、実際の消費者行動の参考になりますので、セールやキャンペーンを行うときの強い味方になります。
次回はSEOやマーケティングの参考にするケースを試してみたいと思います。