現在は第3次AIブームと呼ばれ、さまざまなAIを使ったサービスが登場しています。実験的なレベルでは、AIにデザインをさせる、絵を書かせる、音楽を作らせる、サイトを作らせる、というようなことも行われていますが、まだ企業サイトにそのまま利用出来るような段階ではありません。ただその中でも、サイトにAI組み込むという利用方法が、実験レベルから実用レベルに移行しているものもあります。
そのひとつがAIを使ったチャットボットです。
ユーザーが欲しい情報を得るために最も使われてるのは、サイト内検索という方法ですが、AIを使い自然言語で会話ができるチャットボットが、今後サイトの構造を変えていくかもしれません。
今までよくあった普通のチャットボットでは、一問一答形式のため、欲しい答えが得られずに、使えない技術というイメージがありました。
それに比べてAIを使ったチャットボットでは、会話の分岐や文脈を継続して続けて質問を返すことができるので、ユーザーが本当に欲しい答えを絞り込んでいくことができます。また、学習させることで、一般的にユーザーが使う単語や文章などを必要な情報に紐付けることができるため、自然な会話の流れで答えを導き出すことができるようになります。
サイト管理者にとってもメリットがあり、検索エンジンでは単語での検索だったのに比べて、欲しい情報が会話入力されますので、ユーザーが求めている内容をよりリアルに取得することができます。会話を入力するのが面倒くさいと思われるかもしれませんが、現在のスマートフォンはほとんどの機種が音声入力に対応していますので、スマートフォンに語りかけるだけで、そのサイト内の欲しい情報が入手できるようになります。そうなると、サイト構造自体も変わってくることでしょう。
ディレクトリ階層で大カテゴリから順番に辿って探していくコンテンツではなく、フラットに情報を準備しておき、AIのチャットボットで的確なコンテンツを提供する、という構造に変わることも考えられます。リッチなデザイン表現はトップページのみで、あとのページはデザインも不要のテキスト情報のみで良いかもしれません。ユーザーが欲しい情報も日々チャットボットから入力されますので、不足しているものがあればすぐに追加することも可能になるでしょう。
目まぐるしく変わっていくインターネットのテクノロジーですが、つねにユーザーの利便性を考えて、対応していくことが重要ですね。シトラスジャパンはパートナーと協力して、このようなソリューションも提供していきます。興味のある方はぜひお問い合わせください。